【市場反応】米7月ミシガン大消費者信頼感は改善、長期期待インフレ低下で1%利上げ観測後退

2022年7月15日 23:21

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記事提供元:フィスコ

*23:21JST 【市場反応】米7月ミシガン大消費者信頼感は改善、長期期待インフレ低下で1%利上げ観測後退
米7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は51.1と、予想外に過去最低となった6月50.0から上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指標として重要視している同指数の1年期待インフレ率速報値は5.2%と、予想外に6月5.3%から低下。6月FOMCで0.75%利上げを決定する判断する材料となった5-10年期待インフレ率速報値は2.8%と、6月3.1%から予想以上に低下し、昨年7月来で最低となった。このため、短期金融市場での7月FOMCでの1%利上げ確率は下落。

米5月企業在庫は前月比+1.4%と、市場の予想通り4月+1.3%から伸びが拡大した。

長期期待インフレの低下で1%利上げ観測が後退し、米国債相場は堅調推移。10年債利回りは2.96%から2.9%まで低下した。株式相場も続伸。ドル売りが先行し、ドル・円は138円90銭から138円52銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0055ドルで高値圏でもみ合った。

【経済指標】

・米・5月企業在庫:前月比+1.4%(予想:+1.4%、4月:+1.3%←+1.2%)
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:51.1(予想:50.0、6月:50.0)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:5.2%(予想5.3%、6月:5.3%)
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.8%(予想3.0%、6月:3.1%)《KY》

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