豪ドル週間見通し:底堅い展開か、6月雇用統計に期待

2022年7月9日 14:28

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記事提供元:フィスコ

*14:28JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、6月雇用統計に期待
■堅調推移、中国景気対策への期待で豪ドル買い強まる

今週の豪ドル・円は堅調推移。豪準備銀行(中央銀行)理事会に向けて豪ドル買いが先行したが、市場予想通りの利上げを受けて利益確定とみられる豪ドル売りに転じた。また、欧州経済の減速懸念でユーロが急落し、リスク回避や資源先安思惑などで豪ドルも売られた。その後、中国の30兆円規模の景気対策検討を好感して豪ドル買いが再び優勢となった。取引レンジ:91円53銭-93円99銭。

■底堅い展開か、6月雇用統計に期待

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)は、政策金利を0.50ポイント引き上げ、「今後数カ月の間に金融情勢を正常化するためのさらなる措置を取る」と改めて表明しており、豪ドルの下支えとなる。また、雇用情勢について「今後数カ月は失業や不完全雇用のさらなる減少が見込まれる」と指摘していることで、6月雇用統計の発表が期待される。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・14日:6月雇用統計(5月:失業率3.9%、雇用者数増減+6.06万人)

予想レンジ:92円50銭-94円50銭《FA》

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