6日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で反落、エネルギー株に売り

2022年7月6日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で反落、エネルギー株に売り
6日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比266.41ポイント(1.22%)安の21586.66ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.53ポイント(1.26%)安の7545.92ポイントと5日続落した。売買代金は1412億5280万香港ドルにやや拡大している(5日は1226億1430万香港ドル)。


中国の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される流れ。感染拡大が顕著な安徽省の一部で封鎖措置が導入されたことに続き、陝西省の省都・西安市でも6日から7日間の移動制限措置が実施された。また、コロナ防疫戦の「勝利」を先月宣言した上海市政府は5日、コロナの大規模検査を再び実施する方針を示している。社会活動の停滞が景気を冷やすと懸念された。原油安も逆風。WTI原油先物は8.2%安と急落し、一時、4月下旬以来の安値を付けた。関連銘柄に売りが先行している。(亜州リサーチ編集部)


エネルギー株が下げを主導。中国海洋石油(883/HK)が4.8%安、中国石油天然気(857/HK)が4.3%安、中国中煤能源(1898/HK)が6.9%安、中国神華能源(1088/HK)が4.8%安で取引を終えた。


非鉄セクターも安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.8%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.1%、中国アルミ(2600/HK)が3.9%、江西銅業(358/HK)が3.6%ずつ下落した。


エアラインや空港、代理店など旅行関連も急落。中国国際航空(753/HK)が6.5%安、中国南方航空(1055/HK)が4.0%安、海南美蘭国際空港(357/HK)が7.2%安、北京首都国際機場(694/HK)が5.4%安、携程集団(9961/HK)が6.6%安、同程旅行HD(780/HK)が6.2%安と値を下げた。


レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。百勝中国HD(9987/HK)が7.1%安、海底撈国際HD(6862/HK)が4.0%安、九毛九国際HD(9922/HK)が4.4%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.8%安、青島ビール(168/HK)が3.0%安で引けた。


半面、自動車セクターは高い。小鵬汽車(9868/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって2.8%、蔚来汽車(9866/HK)が1.6%、比亜迪(1211/HK)が1.2%ずつ上昇した。中国汽車工業協会は6日、今年6月の新車販売台数が前年同月比で20.9%増加したとの見通しを示している。


中国発電セクターもしっかり中国電力国際発展(2380/HK)が5.1%高、華能国際電力(902/HK)が3.0%高、華潤電力HD(836/HK)が2.3%高と値を上げた。


一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.43%安の3355.35ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、不動産株、食品・小売株、金融株、運輸株、公益株、医薬品株、インフラ関連株なども売らた。半面、半導体株や自動車株の一角は買われている。

亜州リサーチ(株)《FA》

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