東証グロ−ス指数は大幅続落、グロース株には全般きつい売り

2022年6月13日 16:20

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記事提供元:フィスコ

*16:20JST 東証グロ−ス指数は大幅続落、グロース株には全般きつい売り
東証グロース市場指数 832.16 -39.42/出来高 9314万株/売買代金 1041億円東証マザーズ指数 653.98 -33.17/出来高 9633万株/売買代金 886億円

本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に続落、値上がり銘柄数は36、値下り銘柄数は416、変わらずは15。本日のグロース市場は非常に弱い展開となった。10日の米国市場でダウ平均は880.00ドル安の31392.79ドル、ナスダックは414.20ポイント安の11340.02で取引を終了。5月消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高い伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速を警戒し、寄り付きから大幅下落。6月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75ptの利上げを織り込む売りが強まったほか、最新6月のミシガン大消費者マインドが過去最低に落ち込んだため成長鈍化懸念から一段と売りに拍車がかかった。これを受けて、マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は大きく下落してスタートした後も下げ幅を広げる展開。後場も弱い値動きは継続し、きょうの安値圏で取引を終えた。なお、東証グロース市場Core指数は6.04%安、東証マザーズ指数は4.83%安となった。個別では、第1四半期決算を受けてモイ<5031>が18%安でストップ安に。22年7月期予想を下方修正、営業利益を2.33億円から1.47億円に引き下げたブレインズテクノロジー<4075>も15%安と急落。ANYCOLOR<5032>やトリプルアイズ<5026>、エッジテクノロジー<4268>など直近IPO銘柄の下げも目立った。売買代金上位銘柄では、ENECHANGE<4169>やビジョナル<4194>、JTOWER<4485>、アスカネット<2438>などが冴えなかった。その他値下り率上位には、コアコンセプト・テクノロジー<4371>、トラースOP<6696>、ベイシス<4068>などが顔を出した。一方、窪田製薬<4596>が33%高で値上がり率トップとなったほか、フェローテックHDがTOB(1株1300円)を実施し、連結子会社化を目指すことが明らかとなった大泉製作所<6618>もTOB価格にサヤ寄せする動きに。一部TV番組で紹介されたことが手掛かり材料となったフォトシンス<4379>も急伸。その他値上がり率上位には、フリークHD<6094>、グロームHD<8938>、J・TEC<7774>などが顔を出した。東証グロース市場Core指数では、ビジョナル、弁護士ドットコム<6027>、ウェルスナビ<7342>などが下落した。


[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]

・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4596|窪田製薬HD | 199| 50| 33.56|
2| 6618|大泉製 | 1150| 106| 10.15|
3| 6094|フリークHD | 1799| 114| 6.77|
4| 8938|グロームHD | 1070| 61| 6.05|
5| 4379|フォトシンス | 412| 22| 5.64|
6| 4422|VALUENEX | 872| 45| 5.44|
7| 2983|アールプランナー | 1348| 43| 3.30|
8| 6697|テックポイント | 1160| 34| 3.02|
9| 4933|Ine | 3970| 115| 2.98|
10| 7774|J・TEC | 614| 16| 2.68|

・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 5031|モイ | 655| -150| -18.63|
2| 4075|ブレインズ | 1421| -267| -15.82|
3| 5026|トリプルアイズ | 1383| -237| -14.63|
4| 4169|エネチェンジ | 684| -111| -13.96|
5| 4268|エッジテクノロジ | 1159| -180| -13.44|
6| 4371|CCT | 4995| -765| -13.28|
7| 6696|トラースOP | 361| -49| -11.95|
8| 7695|交換できるくん | 4000| -520| -11.50|
9| 2438|アスカネット | 933| -121| -11.48|
10| 4068|ベイシス | 3120| -390| -11.11|《FA》

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