新興市場銘柄ダイジェスト:ニチリョクは大幅高、MacbeePが大幅に続伸

2022年3月30日 15:25

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記事提供元:フィスコ


*15:25JST 新興市場銘柄ダイジェスト:ニチリョクは大幅高、MacbeePが大幅に続伸
<7624> NaITO 176 -9
大幅に反落。23年2月期の営業利益予想を7.80億円と発表している。収益認識に関する会計基準適用前の22年2月期の営業利益は前期比156.4%増の4.89億円だった。積極的な拡販で切削工具や産業機器・工作機械等が伸長し、大幅な増益となった。ただ、NaITO株は好業績を織り込みながら連騰し、8日の直近安値(157円)と比べて29日終値は17.8%も上昇していただけに、決算発表を受けて材料出尽くし感が広がっているようだ。

<6890> フェローテク 2774 +88
大幅に続伸。東証から新たに貸借銘柄に選定されたと発表している。選定日は30日で、同日売買分から実施。フェローテックホールディングスは「当社株式の流動性及び需給関係の向上を促進し、売買の活性化及び公正な価格形成に資する」とコメントしている。貸借銘柄選定で取引が活発化するとの期待に加え、25日に直近高値(2866円)を付けてから株価が下押ししており、押し目を拾う動きも出ているようだ。

<4442> バルテス 1702 +107
大幅に続伸。IT開発・販売のミント(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化すると発表している。取得価額は非開示。ミントは大手金融機関のシステム開発や運用保守など金融系に特化したノウハウを蓄積しており、バルテスが重点領域と位置付けるエンタープライズ領域、特に金融系システムの品質向上支援や品質コンサルティングサービスを子会社で強化し、事業収益の拡大を図る。

<7095> MacbeeP 6480 +740
大幅に続伸。SaaS開発会社のLeanGo(東京都品川区)とAIを活用したデジタル広告の改善を目的に業務提携したと発表している。Macbee Planetのwebホスピタリティツール「Robee」を活用して表示されるデジタル広告の修正内容や改善結果実績をAIなどで分析し、コンバージョンレート(サイト訪問者の顧客転換率)改善施策を自動提案するLeanGoのサービス「dejam」で最適な改善策を提示するサービスを共同で開発する。

<6694> ズーム 1256 +66
大幅に続伸。5万株(0.75億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.2%。取得期間は4月1日から5月25日まで。株主還元と資本効率の向上を図るとともに将来の機動的な資本政策を遂行することが目的。ズーム株は2月24日に昨年来安値を記録した後は底堅く推移しており、下値固めが終わったとの見方も買いを支えているようだ。

<7578> ニチリョク 130 +18
大幅高。25年3月期の営業利益目標を4.30億円とする中期経営計画を発表している。22年3月期予想は2.60億円(決算短信では2月10日時点で2.16億円)。基本目標として総合シニアライフサポート企業への転換を目指しながら、株価を意識した企業価値の向上及び株主への還元、全てのステークホルダーへの利益最大化実現を掲げた。具体的には、お墓事業で販売数を増加させるほか、葬祭事業で施工件数の増加と単価アップを図るとしている。《ST》

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