NY株式:米国株式市場は続伸、ハイテク株がけん引

2022年3月19日 10:46

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記事提供元:フィスコ


*10:46JST NY株式:米国株式市場は続伸、ハイテク株がけん引
ダウ平均は274.17ドル高の34,754.93ドル、ナスダックは279.06ポイント高の13,893.84で取引を終了した。

ロシア軍が北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランド国境近くのウクライナ西部を再びミサイル攻撃し、リビウ空港近くにミサイルが撃ち込まれたとの報道で状況悪化を警戒し、寄り付き後下落。しかし、ウクライナ戦争を巡る米中首脳会談への期待から下げ止まった。さらに、金利の低下でハイテク株が引き続き強く相場をけん引。また、個別銘柄と指数を対象としたオプションが期限を迎え、トリプルウィッチングに絡んだ買いも見られ引けにかけて上げ幅を拡大した。セクタ—別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、電気通信サービスが下落。

航空機メーカーのボーイング(BA)は航空会社のデルタ(DAL)が同社の737マックス10型の最大100機の注文を巡り交渉しているとの報道が好感され上昇。デルタも買われた。バイオのモデルナ(MRNA)は18歳以上の成人を対象とした同社製新型コロナワクチンの2回目の追加免疫接種(4回目)を巡り、食品医薬品局(FDA)に承認を申請したことが明らかになり上昇。また、ビデオゲーム販売のゲームストップ(GME)は四半期決算で予想外の損失を計上したものの、四半期末までに非代替性トークン(NFT)市場に参入する計画への期待から上昇した。一方で、鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチール(X)は四半期の業績見通しで原材料費の上昇を指摘し、内容が予想を下回ったため、下落した。

連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、今後、数回の会合で50ベーシスポイントの利上げも検討し、年末までに政策金利を2%まで引き上げる必要があると、タカ派姿勢を再表明した。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

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