NY債券:米長期債相場はやや強含み、長期ゾーンに安全逃避の買いが入る

2022年3月19日 09:06

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記事提供元:フィスコ


*09:06JST NY債券:米長期債相場はやや強含み、長期ゾーンに安全逃避の買いが入る
18日の米国長期債相場は、やや強含み。ウクライナとロシアの和平交渉に進展が見られあいことから、10年以降の年限で安全逃避的な債券買いが優勢となった。ただ、2年債利回りは、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を背景に上昇が続き、利回り曲線の平坦化が観測された。年内残り6回の会合全てで利上げが実施される可能性はあるものの、金融引き締めによる景気減速が警戒されているようだ。

CMEのFedWatchによると、5月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が0.50-0.75%以上となる確率は、18日時点で100%程度。10年債利回りは2.132%近辺まで低下した後、2.178%近辺まで反発したが、取引終了時点にかけて2.15%近辺をはさんだ水準で推移。

イールドカーブは、フラットニング気配。2年−10年は+21.70bp近辺、2−30年は+48.80bp近辺で引けた。2年債利回りは1.94%(前日比:+3bp)、10年債利回りは2.15%(同比:-2bp)、30年債利回りは、2.42%(同比:-5bp)で取引を終えた。《MK》

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