NY株式:米国株式市場は続落、停戦期待が後退

2022年3月12日 10:27

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記事提供元:フィスコ


*10:27JST NY株式:米国株式市場は続落、停戦期待が後退
ダウ平均は229.88ドル安の32,944.19ドル、ナスダックは286.15ポイント安の12,843.81で取引を終了した。

ロシアのプーチン大統領がウクライナとの停戦交渉で前向きな動きがあると発言したとの報道で、停戦期待から寄り付き後上昇。しかし、3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったほか、欧州訪問中のハリス副大統領やウクライナ外相がプーチン大統領が外交手段に前向きな姿勢は見られないと報道を否定したため停戦期待が後退し上げ幅を縮小。バイデン大統領が追加制裁を発表したほか、3月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを警戒した売りも強まり、引けにかけて下げに転じた。セクタ—別では自動車・自動車部品の下落が目立った。

ソフトウェアメーカーのオラクル(ORCL)は昨日引け後の四半期決算発表で、クラウド事業に強気の見通しを示したほか、アナリストの投資判断引き上げを受けて上昇。ソーシャルネットワークのフェイスブックを運営するメタ・ブラットフォームズ(FB)はロシアが、インスタグラムへのアクセスを制限したことや欧州連合(EU)や英国が広告市場における独占禁止法に基づく同社に対する調査を開始したことが嫌気され、下落。電気自動車メーカーのリビアンオートモーティブ(RIVN)は四半期決算の内容や2022年度の生産目標を引き下げたことが失望されて下落。電子署名のドキュサイン(DOCU)は通期の見通しが予想を下回り、下落した。

バイデン大統領は会見で世界貿易機構(WTO)でのロシアの貿易優遇措置の打ち切りを要請する計画を発表した。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

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