米国株見通し:上げ渋りか、自律反発も金融引き締めに警戒

2022年3月9日 14:09

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記事提供元:フィスコ


*14:09JST 米国株見通し:上げ渋りか、自律反発も金融引き締めに警戒
(14時00分現在)

S&P500先物      4,189.20(+18.6)
ナスダック100先物  13,319.10(+51.5)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は150ドル高。NY原油先物(WTI)は堅調を維持し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


8日の主要3指数は続落。ダウは取引中盤に前日終値を上回る場面もあったが、終盤にかけて売りが再開し184ドル安の32632ドルで取引を終えた。4日続落で昨年3月以来の安値圏に。バイデン大統領はこの日の記者会見でロシアからのエネルギー輸入を禁止すると発表し、需給ひっ迫懸念からインフレへの警戒が広がった。ウクライナ情勢の混迷のほか、ロシアの債務不履行(デフォルト)も不安視され、買い後退で指数は失速した。


本日は上げ渋りか。前日まで売りが続いた反動で、自律反発が見込まれる。ウクライナ情勢の混迷は続くものの、明日開催のロシア・ウクライナ外相会談では合意への期待感もあり、株売りを抑制する要因となりそうだ。ただ、10日発表の強い米消費者物価指数(CPI)は連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速を後押しする要因となり、買戻しは縮小する可能性も。一方、インフレ高進で回復を弱めるとの見方から、買いは続かないとみる。《TY》

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