NY株式:NYダウ482ドル安、ロシアのウクライナ本格侵攻を警戒

2022年2月23日 07:05

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記事提供元:フィスコ


*07:05JST NY株式:NYダウ482ドル安、ロシアのウクライナ本格侵攻を警戒
米国株式市場は続落。ダウ平均は482.57ドル安の33596.61ドル、ナスダックは166.55ポイント安の13381.52で取引を終了した。ロシアのプーチン大統領がウクライナ分離派支配地域への派兵を命令したとの報道を受け、投資家心理が悪化し、アジア、欧州からの流れを継ぎ、寄り付き後、下落。さらに、ロシアが大使館員のウクライナ出国を指示すると、ロシアのウクライナ本格侵攻を警戒し、売りが一段と加速した。バイデン大統領は会見で、「ロシアによるウクライナ侵攻の始まり」とし、対ロ追加制裁を発表したため警戒感がくすぶり終日軟調推移となった。セクター別では自動車・自動車部品の下落が目立った一方、自動車・自動車部品が下落。

衣料品ブランドのラルフローレン(RL)はフランスの高級ブランド、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)が同社のアパレルブランドの買収案を提示、ここ数年、交渉を進めているとの報道を好感し、上昇。食品加工会社のクラフト・ハインツ(KHC)は長期成長率目標を引上げ、買われた。また、ドーナッツチェーン(DNUT)のクリスピークリームは再上場後初めて黒字を計上し、上昇。一方、ホームセンターを運営するホームデポ(HD)は四半期決算でサプライチェーンへの投資やコスト上昇が響き、利益率が予想を下回ったことが嫌気され下落した。フィンテックのソファィ(SOFI)はバンキングソフトウェアメーカーのテクニシスの買収を発表し、下落。

独立系石油・天然ガス会社のダイアモンドバックエナジー(FANG)は取引終了後に第4四半期決算を発表。1株利益は予想を上回ったため、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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