日本和装ホールディングス 21年12月期はコロナ禍でも2ケタ増収・大幅な増益を達成

2022年2月15日 12:34

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記事提供元:フィスコ


*12:34JST 日本和装ホールディングス---21年12月期はコロナ禍でも2ケタ増収・大幅な増益を達成
日本和装ホールディングス<2499>は14日、2021年12月期連結決算を発表した。売上高は前期比11.2%増の50.58億円、営業利益は同178.1%増の4.45億円、経常利益は同186.0%増の4.48億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同187.0%増の2.70億円となった。

2021年12月期の営業活動においては、第1四半期は政府や各自治体の要請に従い、着付け教室やイベント等を中止、延期もしくは開催時間を変更した。このため販売仲介の機会は減少し、来場者数も減少となったが、来場した顧客に対して満足度の高いサービスを提供することで一定の実績をあげ、第1四半期の経営成績としては想定通り堅調に推移した。また、2021年3月に今後の海外事業の拠点とするシンガポールに、海外事業を統括及び推進するNihonwasou Asia Pacific Holdings Pte. Ltd.を設立した。

第2四半期には、上場15周年企画「創業地・福岡の食と職を巡る旅」、女性向けのきものフォーラム「THE WOMEN'S LIFE」などを開催した。恒例のイベントのなかでも特に力を入れている全国16会場で行われた「縁の会」と東京が会場となる「遊々会」には約2千人が来場した。シナジー効果もありグループ会社の業績が堅調に推移した結果、第2四半期累計期間における各段階利益は黒字を確保した。第3四半期以降も順調であった第2四半期の状況が引続き継続した結果となった。9月からは秋の「超・着付け教室」を順次開講し、本格的にスタートした富裕層の方向けのエグゼクティブ限定コースが好評を得たとしている。また、「日本の伝統匠の技を感じる京都ツアー」、「奄美大島世界自然遺産記念イベント」、「心ふるわせる琉球染織沖縄ツアー」を提供するなど、新型コロナウイルス感染症による営業活動への影響を受けながらも、既存のビジネスモデルに新しいサービスを取り入れ、顧客にきものの魅力をより強く訴求する質の高いサービスを提供してきたことが業績維持につながったとしている。

2022年12月期通期の連結業績予想については、売上高は50.93~51.93億円、営業利益は4.60~5.13億円、経常利益は4.50~4.98億円、親会社株主に帰属する当期純利益は2.72~3.05億円を見込んでいる。連結業績予想は、レンジ形式により開示している。2022年12月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用するため、連結業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載していない。《ST》

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