今日の為替市場ポイント:ロシアによるウクライナ侵攻を警戒して円売り抑制も

2022年2月14日 08:13

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記事提供元:フィスコ


*08:13JST 今日の為替市場ポイント:ロシアによるウクライナ侵攻を警戒して円売り抑制も
11日のドル・円は、東京市場では116円18銭から115円96銭まで弱含み。欧米市場では、116円10銭まで買われた後、115円02銭まで反落し、115円32銭で取引終了。本日14日のドル・円は主に115円台で推移か。西側諸国とロシアの対立は続いており、リスク選好的な円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米ホワイトハウスによると、バイデン米大統領はロシアのプーチン大統領と2月12日に電話会談を行った。バイデン大統領はロシアがウクライナに侵攻した場合、ロシアは米国、同盟国による厳しい制裁に直面するとの見方を伝えた。一方、ロシア大統領府によると、プーチン大統領は会談の中で北大西洋条約機構(NATO)の不拡大やウクライナに攻撃兵器を配備しないなどの要求について、実質的な回答を得ていないと伝えた。一部報道によると、米国とロシアの担当チームは今後数日間、ウクライナ情勢を巡り綿密に連携を取ることで合意した。

市場参加者の間からは「米国とロシアは話し合いをしばらく続けるとみられており、状況の進展について楽観視できないものの、軍事衝突が回避される可能性は残されている」との声が聞かれている。《FA》

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