28日の中国本土市場概況:上海総合2.0%高で3日ぶり反発、エネルギーとインフラに買い

2022年2月7日 17:02

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記事提供元:フィスコ


*17:02JST 28日の中国本土市場概況:上海総合2.0%高で3日ぶり反発、エネルギーとインフラに買い
春節(旧正月)連休明け7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比68.14ポイント(2.03%)高の3429.58ポイント(上海A株指数は2.03%高の3594.01ポイント)と3日ぶりに反発した。


中国経済対策の期待感が投資家心理を上向かせる流れ。中国景気の鈍化懸念がくすぶる中、当局は財政や金融で景気を支えるとの見方が一段と強まっている。また、春節連休中に、香港や欧米の株式市場が堅調だったことも買い安心感につながった。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、エネルギー関連の上げが目立つ。中海油田服務(601808/SH)がストップ高、中国石油天然気(601857/SH)が9.2%高、エン鉱能源(600188/SH)が7.9%高、中国神華能源(601088/SH)が4.3%高で引けた。原油高が追い風。WTI原油先物は2.3%高と6日続伸し、2014年9月以来、約7年4カ月ぶりの高値を一時付けた。


発電プロジェクトやゼネコン、素材などインフラ関連も急伸。中国電力建設(中国電建:601669/SH)と中国交通建設(601800/SH)がそろってストップ高、安徽海螺セメント(600585/SH)が7.6%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.6%高で取引を終えた。業績改善の期待が強まる。各地の大型インフラプロジェクトに関し、春節休暇中も工事が継続していると伝わった。今年1月の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)発行額は、前月比で倍増の6989億人民元(約12兆6500億円)にまで拡大している。そのほか発電株、金融株、ハイテク株、自動車株、医薬品株、不動産株なども買われた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.76ポイント(0.63%)高の282.48ポイント、深センB株指数が3.12ポイント(0.27%)高の1153.60ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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