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早口言葉で英語の発音力アップ! 毎日繰り返したいTongue Twisters
日本語には「生麦生米生卵」や「隣の竹垣に竹立て掛けた」など、誰もが知っている早口言葉がある。英語にも同様に早口言葉があるのをご存じだろうか。「tongue twisters」と言って、直訳すれば「舌をもつれさせるもの」のような意味になるが、文字通りネイティブでも舌がもつれてしまうような、言いにくいフレーズがある。
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早口言葉と言うと、子どもの遊びのようなイメージがあるかもしれないが、これが英語の発音力アップに役に立つのだ。英語の発音では息の使い方など重要な要素がいくつかあるが、舌を正しい位置に正しく動かすことも欠かせない。
以下に紹介するtongue twistersは、どれも舌を正しく使わないと発音できないものばかりだ。子どもだましと侮らず、毎日3分でもいいので苦手な発音が含まれるフレーズを練習することをおすすめしたい。
■She sells seashells by the sea shore.
「s(/s/)」と「sh(/ʃ/)」の練習にぴったりなのが、「She sells seashells by the sea shore.」だ。日本語にない発音なので表記しにくいが、無理やり当てはめるとしたら「スィ」と「シュ」だろうか。
これらの発音を交互に繰り返すので、早く言おうと思うとなかなか難しい。最初から早く言わなくてよいので、舌の位置や口の動きを確かめながらゆっくり発音してみよう。
これがすらすら言えるようになったら、上級編として次の早口言葉にもチャレンジしてみよう。
She thinks she’ll see a seal.
先ほどより短いが、「s(/s/)」と「sh(/ʃ/)」に加えて、日本人が特に苦手とされる「th/θ/」の発音まで同時に練習できるのでおすすめだ。
■Red lorry, yellow lorry.
日本人が苦手なのが「r」と「l」の区別である。日本語話者だけに限らず、アジア圏の言語を母国語にする人にとって両者の区別は難しいと言われるが、英語ネイティブには完全に別物に聞こえるそうだ。「Red lorry, yellow lorry.」と繰り返すうちに、自分で区別して発音できるようになるだけでなく、人の発する「r」と「l」の違いにも自然と気がつくようになるだろう。
ちなみに、「r」と「l」を使ったtongue twistersには次のようなものもある。併せて練習してみよう。
Truly rural.
Red blood, bad blood.
■Veil the bed with the bed valance.
最後は「b」と「v」の練習だ。「Veil the bed with the bed valance.」だが、「valance」とは「ベッドスカート」のことで、ベッドの足部分の目隠しとして用いられるカバーのようなものである。意味はともかく、「b」と「v」を交互に発音するのにぴったりなのでぜひ覚えてしまおう。
上級編として次のようなものもある。
Betty loves the velvet vest best.
後半の「velvet vest best」が特に難しいと思うが、日本人に限ったことではない。ネイティブでも早く言おうとすると難しいので、無理して早く言おうとせず、ゆっくり発音を確かめながら繰り返してみよう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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