新興市場銘柄ダイジェスト:オンコリスはストップ安、アスタリスクがストップ高

2021年12月27日 16:15

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記事提供元:フィスコ


*16:15JST 新興市場銘柄ダイジェスト:オンコリスはストップ安、アスタリスクがストップ高
<9211> エフ・コード 5000 -
上場2営業日目に公開価格(2020円)の約3.0倍となる6000円で初値を付けた。会社設立は06年3月15日。CX(顧客体験)領域のデータ基盤を軸に企業のDX推進を支援するサービスを提供している。21年12月期の営業利益予想は前期比397.6%増の1.57億円。デジタル顧客獲得支援サービスが堅調に推移することに加え、販管費が14.1%減の2.39億円に縮小し、利益を押し上げる見通し。第3四半期累計の実績は1.38億円だった。

<4588> オンコリス 541 -100
ストップ安で年初来安値更新。15年11月に米国のLiquid Biotechと締結したがん検査薬テロメスキャン(OBP-401)のライセンス契約を解消すると発表している。ベンチャーキャピタルからの資金調達が遅延し、事業進捗が当初計画から大幅に遅延した状況を受けた措置。契約解消に伴い、蛍光顕微鏡等のテロメスキャンに関する設備投資額の回収が困難になったため、21年12月期に1.10億円の特別損失を計上する。業績見通しは精査中としている。

<6522> アスタリスク 3010 +500
ストップ高。ファーストリテイリング<9983>と係争中だったRFID(タグ情報を非接触で認識する技術)を活用したセルフレジ案件で、全面的な和解をしたと発表している。アスタリスクはセルフレジの開口型RFID読み取り機能に関する特許を取得しており、独自にセルフレジを開発して使用していたファーストリテイリングと争っていた。ただ、話し合いを継続する中で相互理解ができ、協力して互いの事業の発展に努めるとの合意に至ったという。

<6166> 中村超硬 511 +28
一時ストップ高。子会社の日本ノズル(神戸市)が新工場を建設し、大型メルトブローンノズル・ダイ製造設備に関する投資を実施すると発表している。投資予定額は約21億円(うち約11.5億円はサプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金)で、操業開始時期は23年4月の予定。場所は日本ノズルの工場敷地内。大型不織布用ノズル等の製造設備を設置し、医療用ガウンやおむつなど衛生用品の需要に対応する。

<6573> アジャイル 460 +38
大幅に3日ぶり反発。YouTuber/インフルエンサー事務所と連携し、クリエイターとファンの繋がりを活かした「ファン参加型クリエイタータイアップ」ソリューションの提供を開始すると発表している。従来のタイアップではコンテンツの視聴数や反応を主な分析範囲としていたが、ファン参加型タイアップでは参加者1人ひとりの活動内容やSNSによる情報発信の貢献分析が可能になるという。

<1724> シンクレイヤ 1151 +141
大幅に続伸。21年12月期の営業利益を従来予想の9.70億円から11.60億円(前期実績7.65億円)に上方修正している。通信事業者向け機器販売が好調に推移し、ケーブルテレビ事業者向けFTTH関連工事も順調に進捗したため。半導体の調達不足や原油価格の上昇などの懸念があったものの、サプライチェーンを駆使した生産・物流体制維持に努めたことが奏功した。販管費の抑制も利益拡大の要因となる見通し。《ST》

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