ケイタ マルヤマ 2022年春夏コレクション - 春はあけぼの夏は夜

2021年12月21日 08:15

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記事提供元:ファッションプレス

 ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)が2022年春夏コレクションを発表した。

■テーマは「春はあけぼの夏は夜」

 2022年春夏のテーマは、「春はあけぼの夏は夜」。清少納言『枕草子』の冒頭にある、“季節で最も情緒のあふれる時間”をコンセプトに、春や夏をイメージした百花繚乱なコレクションを展開している。桜が持つ霞がかった雰囲気を表現したのが、立体的な花びらモチーフをつなぎあわせたベスト。透け感のある素材で仕立てることで、満開に咲き誇る桜の花の華やかかつ儚げなムードを作り上げた。

 爛漫とした色鮮やかな花々からインスピレーションを得たのが、着物の柄をモチーフにしたオリジナルパターンのドレス。和風のホワイト地や、ファンタジックなパープルをベースにし、日本の春の美しさを表現している。ナチュラルでシアーな素材感も、明け方のように幻想的な雰囲気をプラス。

 和の趣をまとったキャミソールのワンピースは、夕涼みの晩を連想させるもの。古着の浴⾐をアップサイクルし、パッチワークでつなぎあわせた、世界に一つだけのアイテムだ。伝統的な浴衣に使用されてきた朝顔柄のリラクシングなドレスは、ネイビーとレッドの掛け合わせにより、夏の夜がもつ、どこか妖しい雰囲気を纏っている。

 夏祭りを彷彿とさせる金魚の刺繍を施したコットンニットシリーズは、ダークカラーを基調に色数を抑えた、墨絵を思わせる上品な仕上がり。繊細な刺繍を袖までたっぷりと施して、優雅に泳ぎ回る金魚の姿を表現した。

■新作は日本の伝統文化×ファッションのエンタメショーでも披露

 なお、ケイタ マルヤマの2022年春夏コレクションは、12月16日(木)に開催されたショー「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて・・・ IT’S SHOW TIME」内でも披露。ファッションと日本の伝統文化を掛け合わせたエンターテイメントショーとなっており、春夏秋冬をテーマに、季節の移ろいに合わせて新作ウェアや豪華絢爛なショーピースを披露した。

 発表形式は、モデルがランウェイを練り歩くファッションショーに、歌舞伎や和太鼓のパフォーマンス、ブレイクダンス、ミュージックライブなどを組み合わせた斬新なもの。クラウドファンディングでプロジェクトに賛同した一般客も参加できるようにし、よりオープンなファッションショーを作り上げた。

■齋藤飛鳥・尾上右近・冨永愛・野宮真貴らが出演

 ステージに立ったのは、ケイタ マルヤマがこれまでの道のりを共にしてきたミューズをはじめとする出演者。冨永愛、りょう、市川実和子、田辺あゆみ、渡辺真起子に加え、歌舞伎俳優・尾上右近、元祖“渋谷系の女王”と称されるミュージシャン・野宮真貴、乃木坂46・齋藤飛鳥などがパフォーマンスやキャットウォークを披露し、会場を盛り上げた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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