【市場反応】ドル乱高下、米CPI、1982年来で最大の伸びも織り込み済み

2021年12月10日 23:01

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記事提供元:フィスコ


*23:01JST 【市場反応】ドル乱高下、米CPI、1982年来で最大の伸びも織り込み済み
米労働省が発表した11月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.8%となった。伸びは、10月+0.9%から鈍化も予想を上回った。前年比では+6.8%と10月+6.2%から予想通り拡大し1981年12月以降39年来で最大の伸びを記録。また、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している変動の激しい燃料や食料を除いたコアCPIは前月比+0.5%と、やはり予想通り10月+0.6%から伸びが鈍化。また、前年比では+4.9%。伸びは10月+4.6%から拡大。予想に一致した。1991年6月以降30年ぶり最大となった。


物価が前月比では鈍化。前年比での伸びも織り込み済みで、米国債相場は堅調。
10年債利回りは1.48%まで低下後、1.49%前後で推移した。ドルは上下に振れた。ドル・円は113円78銭から113円47銭へ反落もFRBの金融緩和解除の軌道は変わらずとの見方に下げ止まった。ユーロ・ドルは1,1266ドルから1.1309ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・11月消費者物価指数:前年比+6.8%(予想:+6.8%、10月:+6.2%)
・米・11月消費者物価コア指数:前年比+4.9%(予想:+4.9%、10月:+4.6%)
・米・11月消費者物価指数:前月比+0.8%(予想:+0.7%、10月:+0.9%)
・米・11月消費者物価コア指数:前月比+0.5%(予想:+0.5%、10月:+0.6%)《KY》

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