米国株見通し:弱含みか、金融引き締めにらみ売り先行

2021年12月10日 14:01

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:01JST 米国株見通し:弱含みか、金融引き締めにらみ売り先行
(14時00分現在)

S&P500先物      4,671.50(+4.0)
ナスダック100先物  16,166.10(+16.5)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高。NYダウ先物は5ドル安。NY原油先物(WTI)はやや持ち直し、本日の米株式市場はまちまちとなりそうだ。


9日の主要3指数は反落。ナスダックは前日比1%超の大幅安だが、ダウは6セント安とほぼ横ばいの35754ドルで取引を終えた。この日発表された新規失業保険申請件数は1969年以来52年ぶりの低水準となり、雇用情勢の改善が好感された。半面、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で引き締めの加速に思惑が広がり、利益確定売りの要因に。特にこれまで相場をけん引したハイテク株への売りが目立ち、全般的に軟調地合いとなった。


本日は弱含みか。新型コロナウイルス・オミクロン株へのワクチンの効果が期待され、引き続きリスク選好ムードが広がりやすい。ただ、今晩発表の消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%と10月の+6.2%からインフレが高進が示され、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での引き締め加速の方針を後押しする要因となりそうだ。それを受け、長期金利が上昇すればハイテク株売りは継続。週末に向け利益確定売りも見込まれ、指数を下押しする可能性があろう。《TY》

関連記事