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Wingの宅配ドローンとカラスの縄張り争いが発生 オーストラリア
オーストラリア・キャンベラ北部ハリソンで Alphabet 傘下 Wing の宅配ドローンに対するカラスの縄張り行動が発生し、サービスが一時中止となったそうだ (ABC News の記事、 The Register の記事、 動画)。
Wing の宅配ドローンは少なくとも 14 基のモーターを搭載する大型のもので、カラスよりもはるかに大きい。コーヒーを出前するドローンをカラスが襲う様子が動画撮影されているが、ドローンは揺さぶられる程度で墜落の危険は大きくないと思われる。
キャンベラとその周辺地域を含むオーストラリア首都特別地域 (ACT) では現在ロックダウンが行われており、デリバリーサービスでのドローン利用増加と巣作りの時期に入るカラスの縄張り行動激化が重なる事態になっている。カラスが負傷したとの報告はないようだが、Wing ではカラスの行動を評価するためハリソンでのサービスを一時停止するとのこと。
なお、動画で Wing のドローンは一体何の音かと思うようなひどい騒音を発している。キャンベラ南部ボニーソンでドローン宅配に反対するグループ Bonython Against Drones によれば、子供や犬を怖がらせるほどの騒音だという。同グループが戸別訪問した家庭では 80 % がドローン宅配に反対しており、騒音のほかプライバシーや野生動物への影響が問題点として挙げられているとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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