17日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で反落、ハイテク関連に売り

2021年8月17日 16:48

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記事提供元:フィスコ


*16:48JST 17日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で反落、ハイテク関連に売り
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比70.37ポイント(2.00%)安の3446.98ポイントと反落した(上海A株指数は2.00%安の3612.66ポイント)。


投資家のリスク回避スタンスが鮮明化する流れ。米中の景気指標が大幅に下振れる中、経済回復の動きが一服したと懸念された。中国や米国、アジア・オセアニアなどの複数地域で新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、経済活動などの縮小が不安視されている。ニュージーランド首相は17日、全国的なロックダウンを宣言した。また、8月17〜20日に開催される全人代常務委員会で複数産業の規制強化方針が示される——との観測も浮上している。指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、買いの勢いは続かず、引けにかけて下げ幅を拡大した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が9.3%安、太陽光発電用ガラスの福莱特(601865/SH)が6.5%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が6.0%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が4.7%安で引けた。


消費関連株も安い。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.8%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.8%、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が3.7%、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)と家電メーカーの海爾智家(600690/SH)がそろって3.4%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.1%ずつ下落した。医薬品株、資源・素材株、不動産株、金融株なども売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.02ポイント(1.51%)安の261.68ポイント、深センB株指数が12.00ポイント(0.99%)安の1201.09ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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