ウイルプラスホールディングス 21年6月期は2ケタ増収・大幅な増益、期末配当金の増配を発表

2021年8月16日 11:47

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記事提供元:フィスコ


*11:47JST ウイルプラスホールディングス---21年6月期は2ケタ増収・大幅な増益、期末配当金の増配を発表
ウイルプラスホールディングス<3538>は13日、2021年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比16.3%増の407.76億円、営業利益が同97.3%増の22.90億円、経常利益が同92.3%増の23.01億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同91.1%増の15.33億円となった。

2020年12月に、「ジャガー・ランドローバー・アプルーブド湘南」「ジャガー・ランドローバー湘南サービス」を新築移転、2021年2月にMINI正規ディーラーとして福岡東地区の初出店となる「MINI NEXT福岡東」を、また、神奈川県に広域からアクセスが可能な好立地に「ジャガー・ランドローバー相模原」をそれぞれ新規オープンした。さらに同年2月「フィアット/アバルト平塚」を移転改装オープンし、3月には「ジープ藤沢湘南」「アルファロメオ藤沢湘南」をリニューアルオープン、5月に「フィアット/アバルト池袋」をリニューアルオープンするなど、グループ内の資産を有効に活用しながら積極的な店舗投資を行った。

車輌販売については、世界的な感染症拡大により新車の供給時期の遅れの影響があったが、店舗投資効果に加え、ジャガー・ランドローバーブランドやポルシェブランドのニューモデルの販売が堅調に推移し、新車売上高は前期比15.3%増の204.77億円となった。また、安全な移動手段としての自動車への関心の高まりや、新車の供給時期が不安定だったことなどにより、中古車売上高は同30.0%増の102.38億円となり、車輌売上全体に占める割合も2.6ポイント増加した。車輌売上高は同18.6%増の343.78億円となり、店舗数や車輌売上高の増加に伴いストック型ビジネスである車輌整備や保険手数料収入も前期比増となり、売上高は過去最高となった。原価率の低い中古車売上の割合が増加したことや利益率改善を図り、売上総利益率は0.7ポイントアップの20.2%となり、売上総利益は同20.8%増の82.55億円となった。販売費及び一般管理費は同5.1%増の59.65億円となった。人件費や地代家賃が前期比増となったほか、店舗出店や改装に伴う費用が発生した。一方で、新型コロナウイルス感染防止のため会議や社内外の研修は大半をWeb上で実施し、研修費や旅費交通費が減少したことに加え、従来の業務の見直しと書類の電子化等の業務の効率化を図り、販管費比率は前期比1.6ポイント減の14.6%となった。

2022年6月期通期の連結業績予想については、売上高が410.67億円、営業利益が前期比6.1%減の21.49億円、経常利益が同7.4%減の21.32億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.6%減の13.86億円を見込んでいる。2022年6月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、売上高の対前期増減率は記載していない。

また、2021年6月期の期末配当金について、業績及び財政状況等に鑑み、前回公表の20.79円から2.47円増配の23.26円とすることを発表した。《NB》

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