日経平均は5日ぶり反発、米雇用統計前に伸び悩み

2021年7月2日 15:58

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記事提供元:フィスコ


*15:58JST 日経平均は5日ぶり反発、米雇用統計前に伸び悩み
日経平均は5日ぶり反発。1日の米国市場でNYダウは3日続伸し、131ドル高となった。週間の新規失業保険申請件数が昨年3月以降で最少となり、労働市場の回復を期待した買いが優勢となった。円相場は1ドル=111円台半ばから後半と引き続き弱含みで推移し、本日の日経平均はこうした流れを好感して12円高からスタート。今晩の米6月雇用統計の発表を前に売り方の買い戻しも入ったとみられ、朝方には一時28849.32円(前日比142.28円高)まで上昇したが、持ち高を傾ける動きは限られて伸び悩む展開となった。

大引けの日経平均は前日比76.24円高の28783.28円となった。東証1部の売買高は9億0455万株、売買代金は2兆0733億円だった。業種別では、ゴム製品、鉱業、パルプ・紙が上昇率上位で、その他も全般堅調。小売業と医薬品の2業種のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となった。

個別では、ソニーG<6758>が3%超の上昇。オランダのゲーム会社買収を発表したほか、半導体子会社の工場用地取得の動きが報じられた。ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>も堅調。トヨタ自などの自動車大手は米販売が好調で、日産自<7201>は3%超上昇した。経営統合で基本合意したフィデアHD<8713>と東北銀<8349>は揃って急伸。また、インプレス<9479>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、レーザーテック<6920>が5%超下落し、東エレク<8035>も軟調ぶりが目立った。前日の米国市場で半導体関連株が下落し、レーザーテックは外資系証券の投資判断引き下げも観測された。今期業績予想を開示した7&iHD<3382>は売りが先行。また、決算発表のクスリのアオキ<3549>や大有機化<4187>が東証1部下落率上位に顔を出した。《HK》

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