日経平均は続伸、米インフラ計画合意を好感、29000円台回復

2021年6月25日 15:56

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記事提供元:フィスコ


*15:56JST 日経平均は続伸、米インフラ計画合意を好感、29000円台回復
日経平均は続伸。24日の米国市場でNYダウは反発し、322ドル高となった。バイデン大統領がインフラ投資計画で超党派上院議員と合意したと発表。S&P500指数とナスダック総合指数は揃って過去最高値を更新した。東京市場でもこうした流れが好感され、本日の日経平均は262円高からスタートすると、寄り付き直後には一時29174.17円(前日比298.94円高)まで上昇。前場中ごろにかけて戻り待ちの売りに押され伸び悩む場面もあったが、アジア株や時間外取引でのNYダウ先物の上昇が支えとなり堅調に推移した。

大引けの日経平均は前日比190.95円高の29066.18円となった。東証1部の売買高は9億0426万株、売買代金は2兆1422億円だった。業種別では、鉄鋼、鉱業、非鉄金属が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、海運業、精密機器、倉庫・運輸関連業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は23%となった。

個別では、レーザーテック<6920>が3%近く上昇し、日立<6501>は4%の上昇。米テスラ株を売却したと伝わったパナソニック<6752>は5%近い上昇となった。ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>も堅調で、トヨタ自<7203>は小じっかり。神戸物産<3038>は5月度業績が好感され、年初来高値を更新した。また、外資系証券の投資判断引き上げが観測されたマツダ<7261>は急伸し、東証1部上昇率トップとなった。一方、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>、東芝<6502>が小安い。東芝は株主総会の結果を受けて上下に振れる場面があった。エーザイ<4523>は4%近く下落したが、米イーライ・リリーの認知症治療薬が競合として意識されたようだ。また、決算が市場予想を下回った日本オラクル<4716>は急落し、東証1部下落率トップとなった。《HK》

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