新興市場銘柄ダイジェスト:マネーフォワードは年初来高値、アジャイルがストップ高

2021年6月8日 16:33

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記事提供元:フィスコ


*16:33JST 新興市場銘柄ダイジェスト:マネーフォワードは年初来高値、アジャイルがストップ高
<7674> NATTY 3795 -255
大幅反落。5月の既存店売上高が前年同月比94.8%増になったと発表している。前月(65.1%増)から伸びが加速した。感染症対策を講じて一部店舗を除く直営店で通常営業を行ったことが寄与した。客数は169.3%増、客単価は27.7%減。全店ベースの売上高も110.1%増と好調だったが、同社株は前日に年初来高値を更新しており、材料出尽くし感から売り優勢となっている。

<4875> メディシノバ 466 +21
大幅反発。阻害剤MN-166(イブジラスト)の効果を評価する塩素ガス暴露誘発性急性肺障害動物(ヒツジ)モデル試験を開始したと発表している。MN-166または対照薬を投与し、肺機能や肺損傷、浮腫形成などを評価する。同社は塩素ガス暴露による肺障害に対する治療法や医療対策としてMN-166を開発するため、米国保健社会福祉省傘下の生物医学先端研究開発機構と提携している。

<4194> ビジョナル 6900 +310
大幅続伸。21年7月期第3四半期累計の営業利益を31.12億円(前年同期実績は非開示)と発表している。通期の会社計画を大きく上回ったことが好感され、買い人気を集めているようだ。プロフェッショナル人材領域の底堅い人材需要を背景にビズリーチ事業が伸長した。通期予想は前期比56.1%減の9.60億円で据え置いており、第4四半期において今後の事業成長に必要な広告宣伝、プロダクト開発、採用活動などの先行投資を行うようだ。

<3994> マネーフォワード 6380 +490
年初来高値。東証の承認を受け、14日付で東証1部に上場市場が変更になると発表している。マネーフォワードは上場市場変更について「投資家層の拡大や資金調達コストの低減を通じて、経営戦略上の機動性を高める」ことを企図したものと説明している。7月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄となるため、パッシブファンドなどの需要を期待した買いが膨らんでいるとみられる。

<3804> システム ディ 1540 +111
大幅に4日続伸。21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の営業利益を従来予想の3.33億円から4.87億円(前年同期実績5.69億円)に上方修正している。パッケージソフトの高品質化やストックビジネスの推進、販管費などコストの見直しや改善を進めた結果、利益が拡大する見込みとなった。通期予想は7.73億円(収益認識に関する会計基準適用前の前期実績は7.27億円)で据え置いた。

<6573> アジャイル 607 +100
ストップ高。子会社のクリエ・ジャパン(東京都港区)が不動産ビッグデータを手掛けるマーキュリー(東京都新宿区)と業務提携し、動画DXテクノロジーを活用した分譲マンション紹介動画サービスを共同で立ち上げたと発表している。マーキュリーが保有するマンションデータを活用し、購入検討者向けに個別最適化した物件紹介動画を自動で生成して不動産仲介会社に提供する。業界初の取り組みという。《ST》

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