概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は3日続伸、域外マネーの流入加速が好感される流れ

2021年5月27日 09:33

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記事提供元:フィスコ


*09:33JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は3日続伸、域外マネーの流入加速が好感される流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 123989.17 +0.81%
26日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1001.46ポイント高(+0.81%)の123989.17で取引を終了した。122987.8から124255.7からまで下落した。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。素材関連の上昇が指数の上げを主導。また、米株やアジア株の上昇も買い安心感を与えた。一方、インフレ加速懸念などが引き続き指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 3711.05 +0.66%
26日のロシア株式市場は5日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比24.29ポイント高(+0.66%)の3711.05で取引を終了した。3694.13から3717.33まで上昇した。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。MOEX指数は終値ベースで過去最高値水準を更新した。経済指標の改善が好感された。4月の鉱工業生産は前年同月比で7.2%上昇し、前月の2.3%(改定値)と市場予想の6.5%を上回った。同月の失業率は5.2%となり、前月と市場予想の5.4%を下回った。また、アジア市場や米株高も支援材料。一方、MOEX指数が過去最高値水準で推移しており、買い一服後はやや伸び悩む展開となった。

【インド】SENSEX指数 51017.52 +0.75%
26日のインドSENSEX指数は強含み。前日比379.99ポイント高(+0.75%)の51017.52、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同93.00ポイント高(+0.61%)の15301.45で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。予想以上の成長観測が好感された。1-3月期の国内総生産(GDP)成長予想は0.6-2.1%となり、予想ほど悪くならないとの見方は優勢となっている。また、外国人投資家(FII)の買い継続も支援材料。FIIはきのう26日までに5日連続の買い越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3593.36 +0.34%
26日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比12.02ポイント高(+0.34%)の3593.36ポイントと3日続伸した。今年2月下旬以来、約3カ月ぶりの高値水準を切り上げている。

域外マネーの流入加速が好感される流れ。本土・香港間の相互取引スキームを通じた25日の売買では、本土株の買い越し額が217億2300万人民元(約3685億円)まで拡大し、2019年11月26日の記録(214億人民元)を上回った。単日ベースで過去最大を更新している。人民元高の進行も追い風。人民元の対米ドル相場は昨日、約3年ぶりの元高水準を記録した。複数の国有銀行が人民元売り・米ドル買い介入を行ったとの観測が伝わる一方、中国人民銀行(中央銀行)は26日、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高方向に設定。市場では、「当局は元高を容認している」との見方も広がった。《CS》

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