新興市場銘柄ダイジェスト:ハーモニックは年初来安値、ジモティーが大幅続伸

2021年5月17日 16:02

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記事提供元:フィスコ


*16:02JST 新興市場銘柄ダイジェスト:ハーモニックは年初来安値、ジモティーが大幅続伸
<7082> ジモティー 2074 +211
大幅続伸。上限42万9400株(約8億円)の自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数に対する割合は7.36%。17日朝方の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で買付けを委託する。また、21年12月期第1四半期(21年1-3月)の営業利益は前年同期比3.9倍の1.12億円で着地した。生活動態の変化で地域内情報の必要性が増大し、運営するクラシファイドサイト「ジモティー」の利用機会が拡大した。通期予想の3.35億円に対する進捗率は33%で、今後のさらなる業績上振れが意識される状況のようだ。

<6324> ハーモニック 6020 -720
年初来安値。22年3月期の営業利益予想を前期比7.6倍のの66.00億円の黒字と発表している。半導体製造装置向けや産業用ロボット向けの需要が堅調に推移すると見込む。ただ、21年3月期の営業損益は8.65億円の黒字(前期実績1.95億円の赤字)に転換したが、会社計画(10.00億円)を下回った。また、22年3月期は大幅な増益予想だが、市場コンセンサス(90億-100億円の黒字)を下回っていることから売り優勢となっている。

<4193> ファブリカ 6340 +1000
ストップ高。前週末に21年3月期の決算を発表、SMSソリューションが伸び、前期比90.0%増の6.59億円で着地している。22年3月期の営業利益予想は8.50億円で、さらなる伸びを見込んでいる。収益認識に関する会計基準を適用するため、前期比増減率は非開示。今期の年間配当予想は25.00円(前期は無配)とした。また、6月30日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資しやすい環境を整えて流動性の向上を図るもよう。

<3798> ULSグループ 3210 +304
大幅に続伸。22年3月期の営業利益予想を前期比12.9%増の16.00億円と発表している。コンサルティング事業の供給能力強化と高付加価値化を目指す。年間配当予想は36.00円とし、前期(32.00円)から増配する。21年3月期の営業利益は6.4%増の14.16億円で着地した。金融や建設、製造、サービス業など主要顧客企業からの引き合いが堅調に推移するとともに新規顧客からの引き合いも拡大した。

<6890> フェローテク 2230 +30
大幅に続伸。22年3月期の営業利益予想を前期比71.8%増の150.00億円と発表している。半導体製造装置メーカーからの強い引き合いがあるため、製造ラインの増設を計画している。また、中国広州に新たな製造装置洗浄工場を建設する。年間配当予想は28.00円。21年3月期の営業利益は45.2%増の87.30億円で着地した。期末配当は、従来予想に記念配当4.00円を加えて18.00円とした。年間では30.00円となる。

<3374> 内外テック 2674 +43
大幅に続伸。22年3月期の営業利益予想を前期比33.4%増の14.00億円と発表している。半導体メーカーの生産能力増強に向けた設備投資が継続し、市場が拡大すると見込む。年間配当予想は67.00円(前期62.00円)。同時に発表した21年3月期の営業利益は91.5%増の10.49億円で着地した。半導体・FPD製造装置の部品販売や受託製造事業が伸び、会社計画(8.67億円)を上回った。《ST》

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