ファンデリーは22年3月期大幅増収・黒字予想

2021年5月6日 07:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ファンデリー<3137>(東マ)は4月30日の取引時間終了後に21年3月期業績(非連結)を発表した。新型コロナウイルスの影響や新サービスに係る在庫評価損計上などで減収・赤字だった。22年2月期は積極的な販売促進策を実行して大幅増収・黒字予想としている。収益回復を期待したい。株価は底固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■21年3月期は赤字、22年3月期は大幅増収・黒字予想

 21年3月期業績(非連結)は、売上高が20年3月期比8.5%減の30億62百万円、営業利益が5億53百万円の赤字(20年3月期は5億39百万円の黒字)、経常利益が5億59百万円の赤字(同5億36百万円の黒字)、当期純利益が3億74百万円の赤字(同3億45百万円の黒字)だった。売上高が従来予想を下回り、赤字幅も拡大した。配当は20年3月期と同額の3円(期末一括)とした。

 マーケティング事業は0.5%増収と概ね堅調だったが、MFD事業が10.6%減収と苦戦した。新型コロナウイルスの影響で紹介ネットワーク(医療機関等)からの新規顧客獲得が低調だった。20年7月開始のCID事業は、損益分岐点未達に伴う製品評価損(6億64百万円)の計上、埼玉工場に係る初期費用の発生、広告掲載や無料サンプリング・キャンペーンによる広告宣伝費の増加などが影響した。

 22年3月期業績(非連結)予想は売上高が21年3月期比26.5%増の38億74百万円、営業利益が1億円の黒字(21年3月期は5億53百万円の赤字)、経常利益が92百万円の黒字(同5億59百万円の赤字)、当期純利益が68百万円の黒字(同3億74百万円の赤字)としている。配当予想は21年3月期と同額の3円(期末一括)である。

 MFD事業は例年よりも積極的な販売促進の実行で14.6%増収、CID事業はSNSの活用などによる知名度向上で8.8倍増収、マーケティング事業はO2Oサービスへの注力などで52.8%増収を見込んでいる。各利益は増収効果で黒字予想としている。収益回復を期待したい。

 さらに一人暮らし高齢者の増加、生活習慣病患者や食事制限対象者の増加などで健康食宅配市場の拡大が予想されており、健康食メニュー開発力を強みとして中期成長も期待したい。

■株価は底固め完了して反発の動き

 株価は底固め完了して反発の動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線に続いて52週移動平均線も突破した。出直りを期待したい。4月30日の終値は760円、今期予想PER(会社予想EPS10円83銭で算出)は約70倍、時価総額は約49億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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