足元のお洒落・タイヤ+ホィール

2021年4月20日 08:33

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Photo:現代の車と較べてタイヤインチ径は小さいが太めのタイヤをリングで装っている

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●車のドレスアップ

 車のドレスアップといえば、「エアロパーツ」か「タイヤ+ホィール」が双璧だ。

【こちらも】地域で異なる車購入行動

 しかし「エアロパーツ」の場合は好みが分かれ、コストがかかる割には、将来的にその車を処分する際に、「付加価値」と捉えてもらえずに「下取り加算されず、最悪は減額査定対象」になる。

 一方で「タイヤ+ホィール」に関しては、取扱説明書に記載の、その車種に適合するサイズであれば、自分の好みの物に交換するのが手っ取り早い。処分する際には、新車に装備されていたタイヤ+ホィールに交換して元に戻し、外した好みのセットは別に処分すれば損にはならない。

●「スチールホィール」+「バイアスタイヤ」の時代

 自家用車が普及し始めた1960年代の車のタイヤとホィールの組み合わせは、「スチールホィール」+「バイアスタイヤ」だった。

 低価格の「スタンダード」は、「黒タイヤ」や「センターホィールキャップ」と簡素な装備で、装備を充実させた「デラックス」は、「ホワイトリボンタイヤ」や「フルホィールキャップ」で、見た目の豪華さによって「スタンダード」との差別化を図っていた。

 スポーティモデルは、ホィールキャップではなく、スチールホィールのリム部分に、ステンレスやクロームメッキの「ホィールリング」を装備した車種が多く見られた。

●アルミホィールが普及した1980年代

 アルミホィール(英: Aluminum wheel)は、「ばね下重量(サスペンションのスプリングに荷重していない部分=ホィール、ブレーキ、サスペンションアームなどの合計質量)」を軽くするのに有効で、見栄えも良いので次第に普及した。

 日本では1966年(昭和41年)に、遠州軽合金(現エンケイ)が初めて輸出用にアルミホィールの生産に成功した、歴史的にも新しい物だった。

 メーカー標準装備として普及する以前は、ショップの壁面に各種のアルミホィールが飾られて、ユーザーは各自好みのデザインのホィールを購入した。

●地域別アルミホィール購入行動

 4月7日付「地域で異なる車購入行動」では、兵庫県の企業団地と東京都下の小規模住宅開発分譲エリアでの車両購入行動の違いから、地域特性の違いを見たが、アルミホィールの購入行動でも、同じく顕著な差異が存在した。

●関西・大阪エリア~近隣との親和性

 節約家が多い関西エリアでは、新車購入時に最初からアルミホィールに履き替えるケースは比較的少なかった。新車装着のタイヤが交換時期になった際に、アルミホィールとタイヤがセットされた物と履き替えた。

 購入にあたっては「他人と被る」ことは余り気にせず、親しい友人や車に詳しい先輩とかに相談して、友人の選択した物と同じタイプを選ぶケースも珍しくなかった。

●関東・東京エリア~近隣との競争心

 他人と張り合う傾向が強い東京では、新車納入の際に、標準のスチールを名の通ったアルミと、最初から組み直して使用するケースが多かった。

 他人が履いているタイプの物は、余程気に入っている場合でもなければ、他人とは被りたくなくて差別化を追求する傾向が強かった。

 保有する車種に相応しくない、レースでもなければ不要な、当時一般向けの商品が投入されたばかりの高額なマグネシュームホィールを欲しがったりする向きもあった。

●東海・名古屋エリア~自己合理性判断

 これ等の関西や関東との対比では、名古屋エリアでは、東京の様に新車時点でスチールをアルミに交換するが、銘柄は問わず適合する安価なアルミをチョイスする傾向があった。

 自分なりに、懐具合と相談しながら「アルミホィール」は外せないとの判断であったのだろう。

●足元のお洒落・インチアップという選択

 現在の車は、アルミホィール標準装備の車が多数を占めている。

 本来はそのままで十分な筈だが、他人との差別化を志向する向きも少なからずいるのは事実だ。そんな場合、一般的には、インチアップ(ホィールサイズを大きな物にする)が面倒は少ない。

 タイヤの有効径を守る必要があるので、より「平べったい」タイヤ、つまりの扁平率の大きなタイヤと交換することになる。横から見て円(タイヤ+ホィール)直径は変わらないが、ホィール部分の比率が大きくなって、タイヤ部分がより小さくなり、スポーティさが強調される訳だ。

 本来は、レーシングカー等で、より大きなホィールを装着して、より大きなブレーキディスクを収めたいとの考えから来ている。

 195/70R14と205/60R15、215/55R16、225/45R17の有効径が同じだから、標準で195/70R14を履いている車を、215/55R16にすれば、ホィール径が14インチから16インチと大きくて見栄えが良くなり、横から見たタイヤ部分は、扁平率が70%から55%となるので、薄くなり、スポーティな印象を与える。

●注意すべき点

 扁平率が高いタイヤは高価だから、冬用のスタッドレスを価格的に割安な物にする目的で「インチダウン」するケースはあるが、高性能車の場合は、そのホィール径にギリギリ収まる大きなブレーキディスクを装着している場合が多い。

 従って、事前にディーラーでインチダウン可能か否かを確認することをお勧めする。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る

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