NY株式:米国株式市場はまちまち、金融の下落が重し

2021年3月20日 10:25

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記事提供元:フィスコ


*10:25JST NY株式:米国株式市場はまちまち、金融の下落が重し
ダウ平均は234.33ドル安の32627.97ドル、ナスダックは99.07ポイント高の13215.23で取引を終了した。

アラスカ州で開催された米中外交トップ会談で、米中の対立が露呈し警戒感から寄り付き後、下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が新型コロナウイルパンデミックによる金融市場混乱を受け昨年4月から実施していた大手銀に対する資本規制の特例的な緩和措置を計画通り3月末で終了することを発表すると金融中心にさらに売りが加速し、ダウは終日軟調に推移した。一方、押し目からの買いにハイテクは持ち直し、ナスダック総合指数は堅調推移となった。セクター別では、小売りが上昇した一方、銀行・保険が下げた

自動車メーカーのフォード(F)はバークレイズの投資判断引き上げを受けて、上昇。運送会社のフェデックス(FDX)は2月28日までの第3四半期決算が予想を上回り、上昇した。クルーズ船運営のロイヤルカリビアン(RCL)はカリブのクルーズを6月から運航再開すると発表し、上昇。一方、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国軍の施設や軍関係者が暮らす住宅への同社製車両の乗り入れが禁止されたとの報道が嫌気され、下落した。クレジットカードのビザ(V)はデビットカードを巡る違法な市場独占慣行の疑いで当局による調査の対象となっているとの報道が警戒され、下落した。

FRBのパウエル議長は、ウォールストリートジャーナル紙への寄稿文で、「引き続き経済に必要である支援を供給していく」と、公約した。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

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