日経平均は3円高でスタート、任天堂や東エレクなどが上昇

2021年3月16日 09:32

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29770.39;+3.42TOPIX;1967.62;-1.11

[寄り付き概況]

 16日の日経平均は3.42円高の29770.39円と6日続伸して取引を開始した。前日15日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は174.82ドル高の32953.46ドル、ナスダックは139.84ポイント高の13459.71で取引を終了した。3月NY連銀製造業景気指数が2018年以来の高水準に回復したため、寄り付き後上昇した。バイデン政権が増税を検討しているとの報道が警戒され一時下落に転じたものの、インフラ計画や経済活動の再開を背景とした回復期待を受けた買いが下支えとなり、引けにかけては上げ幅を拡大。連日史上最高値を更新して引けた。

 米国株高を受けた今日の東京株式市場は、寄り付き段階では売り買いが交錯した。引き続き経済活動正常化に対する期待が株価支援要因となったほか、先週末に大きく上昇した米長期金利が昨日は上昇一服となったことも安心感となった。一方、日経平均が昨日までの5日続伸で1000円を超す上げとなったことで利益確定売りが出やすく、また、FOMCや日銀金融政策決定会合を控え積極的な買いを見送る動きもあり、寄り付き段階では売り買いが拮抗した。今日は、ウイングアーク1st<4432>が東証1部に、ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>がマザーズに上場した。

 セクター別では、その他製品、電気機器、情報・通信業、電気・ガス業、機械などが値上がり率上位、鉱業、鉄鋼、石油石炭製品、水産・農林業、銀行業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>、学研HD<9470>、東電力HD<9501>、ファーマF<2929>、アドバンテスト<6857>、シャープ<6753>、ニトリHD<9843>、三菱重<7011>、丸紅<8002>、H.I.S.<9603>、しまむら<8227>などが上昇。他方、ファーストリテ<9983>、三菱UFJ<8306>、ANA<9202>、日本郵政<6178>、エムスリー<2413>、ENEOS<5020>、マネックスG<8698>、リクルートHD<6098>、中外薬<4519>などが下落している。《FA》

関連記事