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日本沿岸の平均海面水位の平年偏差(1906年~2020年)」表は気象庁発表資料[写真拡大]
気象庁は25日、2020年の日本沿岸の平均海面水位が平年に比べて87mm高く、統計を開始した1906年以降で最も高くなった、と発表した。
気象庁は「海面水位の上昇は高潮被害のリスクを増大させる要因になる」とし「日本沿岸の海面水位が将来高くなる可能性があるため、引き続き、海面水位の変化を監視するとともに、随時その状況を知らせる」としている。
気象庁によると「2020年の日本沿岸の平均海面水位を海域別に見ると、関東から東海地方の沿岸で特に高くなっており、日本沿岸の高い海面水位の主な要因になった」としている。
気象庁は「黒潮が2017年8月から大蛇行していて、2020年は関東から東海地方 の沿岸に黒潮が接近して流れることが多くあった。一般に、暖かい海水は相対的に体積が大きいため、海面が周囲より盛り上がっている。暖かい海水の流れである『黒潮』が接近すると、海面の高い領域が沿岸に接近することになり、沿岸の海面水位が高くなる。この影響で、2020年は関東から東海地方の沿岸を中心に海面水位が高くなっていた」と説明している。(編集担当:森高龍二)
1960年以前は全国4地点(○)、1960年以後は全国16地点を4海域に分けて海域毎に平均し、それらを全体で平均した年平均値(△)青実線及び青点線は4地点、赤実線は4海域平均から求めた5年移動平均線 値は、平年(1981年~2010年の平均)からの差。
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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