米個人消費回復で長期金利の上昇は正当化されるか?

2021年2月17日 15:03

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記事提供元:フィスコ


*15:03JST 米個人消費回復で長期金利の上昇は正当化されるか?
 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は2月16日、「新型コロナウイルス感染が収束するまで財政政策が国内の重要な経済的支柱になる」との見解を示した。ジョージ総裁は「コロナの収束で消費活動が再び自由になれば、物価圧力は増す可能性があるが、短期的にはインフレ問題が発生するとは考えにくい」と述べている。16日の米国債券市場では、ジョージ総裁の発言や一部経済指標の改善を受けて、米10年債利回りは1.30%台まで上昇した。米国における新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にあることから、所得水準や雇用情勢が改善した場合、個人消費は堅調さを増す可能性がある。そのため、市場関係者の間からは「米長期金利の上昇は正当化される」との声も聞かれている。《MK》

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