シノケングループ 20年12月期は売上高微減も、不動産サービス事業が堅調に推移

2021年2月15日 14:57

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記事提供元:フィスコ


*14:57JST シノケングループ---20年12月期は売上高微減も、不動産サービス事業が堅調に推移
シノケングループ<8909>は12日、2020年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.5%減の952.13億円、営業利益が同8.9%減の88.85億円、経常利益が同5.8%減の84.90億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.3%増の59.52億円となった。

不動産セールス事業の売上高は前期比8.5%減の519.96億円、セグメント利益は同18.7%減の52.46億円となった。アパートメント販売では、主要都市圏の駅近という立地条件の良さ、IoT化による利便性・安全性向上、顧客体験(UX)を向上させた物件の強みを活かし、新規受注(契約)及び既存顧客からの追加受注を獲得するなど、顧客から支持されている。マンション販売では、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底して行う中で営業活動を一部縮小しており、特にマンション販売において対面交渉減少等の影響を受け、販売戸数が減少した。

不動産サービス事業の売上高は前期比15.4%増の192.47億円、セグメント利益は同5.6%減の32.61億円となった。当期末における賃貸管理戸数は39,045戸、入居率は99%超、マンション管理戸数は7,184戸となった。賃貸管理戸数、マンション管理戸数の他、家賃等の債務保証件数、保険契約数等も堅調に増加した。

ゼネコン事業の売上高は前期比0.7%増の234.03億円、セグメント利益は同12.2%減の14.47億円となった。既存顧客からのリピート受注のみならず新規受注も順調に増加した他、受注済みの請負工事の進捗も順調に推移した。一方、資材費及び人件費の高騰等から、利益率が低下している。

エネルギー事業の売上高は前期比11.4%増の28.48億円、セグメント利益は同8.4%増の6.48億円となった。当期末における契約数は、LPGリテールが38,581件、パワーリテールが24,370件と順調に増加した。

ライフケア事業の売上高は前期比8.4%増の16.72億円、セグメント利益は同49.9%増の2.49億円となった。高齢者が低価格で入居でき、かつ遠隔見守り・駆けつけサービス等の安心サポートが付いている「高齢者安心サポート付き賃貸住宅(寿らいふプラン)」が好評を得ている。

2021年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.3%増の1,050.00億円、営業利益が同0.2%増の89.00億円、経常利益が同0.1%増の85.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.8%増の60.00億円を見込んでいる。《NB》

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