マーケットエンタープライズは21年6月期2Q累計減益、通期増益予想据え置き

2021年2月14日 09:27

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  マーケットエンタープライズ<3135>(東マ)は2月12日の取引時間終了後に21年6月期第2四半期累計連結業績を発表した。増収減益だった。主力のネット型リユース事業は堅調だったが、メディア事業およびモバイル通信事業の収益性が悪化した。通期は据え置いてレンジ形式で増収増益予想としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。なお2月16日付で東証マザーズから東証1部に市場変更する。株価は反発の動きを強めている。目先的には第2四半期累計の減益を嫌気する可能性もあるが、下値限定的だろう。

■21年6月期2Q累計減益だが通期増益予想据え置き

 21年6月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比8.7%増の56億28百万円、営業利益が33.2%減の2億06百万円、経常利益が36.7%減の1億95百万円、四半期純利益が44.3%減の93百万円だった。

 主力のネット型リユース事業は2.8%減収だが3.6%増益だった。広告宣伝費率引き下げで利益率改善した。メディア事業は15.6%増収だが11.3%減益だった。社外向けが伸長して増収だが、人件費の増加で減益だった。モバイル通信事業は27.5%増収だが18.5%減益だった。通信料収入が増加したが、WiMAX新規回線獲得の減少に伴う販売奨励金収入の減少で減益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高28億70百万円で営業利益1億63百万円、第2四半期は売上高27億58百万円で営業利益43百万円だった。

 通期連結業績予想(レンジ予想)は据え置いて、売上高が135億円~145億円(20年6月期比23.8%増~33.0%増)、営業利益が7億30百万円~9億円(同11.3%増~37.2%増)、経常利益が7億33百万円~9億03百万円(同10.4%増~36.0%増)、そして当期純利益が3億60百万円~4億50百万円(同23.4%増~54.3%増)としている。

 新型コロナウイルス影響の長期化など不透明感があるが、引き続き積極的な事業展開で大幅増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率は低水準だが、通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は調整一巡して反発の動きを強めている。目先的には第2四半期累計の減益を嫌気する可能性もあるが、下値限定的だろう。2月12日の終値は2149円、今期予想連結PER(会社予想連結EPSの上限値86円10銭で算出)は約25倍、時価総額は約114億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【注目銘柄】ロードスターは年初来高値に肉薄、海外不動産ファンド進出報道でバリュー株買いが再燃(2020/10/14)
【編集長の視点】AMBITIONは増益転換業績の確認を1Q決算開示時に期待して続伸(2020/10/21)
【注目銘柄】トーメンデバイスは決算発表を先取りし割安ハイテク株買いが再燃し急反発(2020/10/07)
【編集長の視点】綿半HDは分割落ち後安値も2Q決算発表を先取り巣ごもり関連株買いの好機(2020/10/13)
【注目銘柄】日電子材料は2Q決算発表を前に割安ハイテク株買いが再燃し反発(2020/10/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事