JPホールディングスは21年3月期3Q累計大幅増益、通期上振れの可能性

2021年2月14日 09:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  JPホールディングス<2749>(東1)は2月12日の取引時間中に21年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。新規施設の開設、販管費の抑制、補助金収入の増加などで大幅増益だった。通期増益予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。好業績を期待したい。株価は12月の直近安値圏から反発して徐々に水準を切り上げている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期3Q累計大幅増益、通期予想据え置きだが上振れの可能性

 21年3月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の242億28百万円、営業利益が41.2%増の13億62百万円、経常利益が36.8%増の18億31百万円、四半期純利益が34.6%増の11億43百万円だった。

 売上面では、新型コロナウイルスによる一部施設の臨時休園・休室・休館というマイナス要因があったが、新規施設の開設、東京都認証保育所の認可保育所への移行、既存施設の受入児童増加などで吸収した。営業利益は売上総利益の増加、一部施設臨時休園・休室・休館に伴う給食食材費の減少、販管費の抑制で大幅増益だった。営業外収益では寮利用者増加に伴って補助金収入が増加した。特別損失には一部施設の閉園に伴う園減損損失1億15百万円を計上した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高78億35百万円で営業利益93百万円、第2四半期は売上高81億20百万円で営業利益5億39百万円、第3四半期は売上高82億73百万円で営業利益7億30百万円だった。期後半に向けて稼働率上昇などで利益が増加傾向となる収益特性がある。また営業外の補助金収入も期後半に集中する特性がある。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が20年3月期比4.1%増の330億05百万円、営業利益が2.5%増の15億77百万円、経常利益が7.5%増の21億53百万円、当期純利益が3.6%増の11億63百万円としている。子育て支援サービスの質的向上と収益改善に注力し、新規施設の開設や既存施設の受入児童増加などで増収増益予想としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が73.4%、営業利益が86.4%、経常利益が85.0%、純利益が98.3%と高水準だった。通期増益予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。好業績を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は第3四半期累計大幅増益に対する反応が限定的だったが、12月の直近安値圏から反発して徐々に水準を切り上げている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。2月12日の終値は299円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円30銭で算出)は約23倍、時価総額は約263億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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