米国株見通し:買い先行か、追加対策や緩和継続に期待感

2021年2月8日 15:09

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記事提供元:フィスコ


*15:09JST 米国株見通し:買い先行か、追加対策や緩和継続に期待感
(14時50分現在)
S&P500先物      3,895.88(+15.63)
ナスダック100先物  13,672.75(+74.75)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は120ドル高。NY原油先物(WTI)も強含み、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


5日の取引で主要3指数は続伸。5日連続で上昇を記録したダウは92ドル高の31148ドルで取引を終えた。この日発表された雇用統計で失業率は低下したが、非農業部門雇用者数は予想を下回ったほか労働参加率の低下で雇用情勢の回復の遅れを市場は材料視。ただ、それにより追加経済対策の必要性から、指標を受けた売りは縮小した。バイデン政権による追加支援が民主党の上下両院での優越により早期成立が見込まれ、逆に買いが優勢となった。


本日も買い継続か。今週前半は重要イベントが予定されておらず、長期金利などが手がかりとなろう。10日のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演で、引き続き今後の回復に対する慎重な見解が示される見通しで、緩和的な金融政策の継続を意識した買いが入りやすい。長期金利や原油価格の上昇を背景に、金融やエネルギーが買いを集めそうだ。また、バイデン政権の経済対策の実施を先取りし、消費関連や景気敏感への買いも続くだろう。《TY》

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