米国株見通し:弱含みか、明日の雇用統計を見極め

2021年2月4日 15:12

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記事提供元:フィスコ


*15:12JST 米国株見通し:弱含みか、明日の雇用統計を見極め
(14時50分現在)
S&P500先物      3,815.12(-8.48)
ナスダック100先物  13,373.50(-20.75)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は70ドル安。アジア株安も波及するとみられ、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


3日の取引で主要3指数はまちまち。ナスダックは下げに転じたが、S&Pは続伸、ダウは小幅高ながらも3日続伸でプラスを維持した。バイデン政権が提案した新型コロナウイルスの追加対策は規模縮小の見通しだが、議会との協議進展で実施を先取りした買いが先行。長期金利の上昇を受けた金融株が買われたほか、原油高を背景にエネルギー株が注目された。また、アマゾンはCEOの交代で売り優勢となったものの、後任への期待感で買戻しが強まった。


今晩は売り先行か。主要指数は過去最高値圏で推移し、調整の売りが出やすい。一方、今晩発表の新規失業保険申請件数は前回から改善が予想されるものの、依然として高水準が続き雇用情勢の悪化を嫌気した売りが見込まれる。ただ、明日の雇用統計の内容を見極めようと、売りは縮小の見通し。連邦準備制度理事会(FRB)当局者による緩和的な政策方針が相次いでいることも、売りを抑制する要因に。また、個人投資家の投機的な取引が抑制され、安心感による買いも観測される。《TY》

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