4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ382ドル安、ジョージア州上院決選投票を警戒

2021年1月5日 08:21

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記事提供元:フィスコ


*08:21JST 4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ382ドル安、ジョージア州上院決選投票を警戒
■NY株式:NYダウ382ドル安、ジョージア州上院決選投票を警戒

米国株式相場は反落。ダウ平均は382.59ドル安の30223.89ドル、ナスダックは189.83ポイント安の12698.45ポイントで取引を終了した。年明けワクチン普及や各国の製造業PMIの改善で世界経済回復期待から寄り付き後上昇し、ダウは日中取引で史上最高値を更新した。その後、新型コロナウイルス変異種感染拡大抑制のため英国が第3回目の全土ロックダウン入りを発表、さらに、ジョージア州の上院決選投票を控えた警戒感に利益確定売りが加速し大きく下落に転じた。セクター別では消費者サービス・不動産が大きく下落した一方で、自動車・自動車部品が上昇。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は10−12月期の納車台数が四半期としては過去最多を記録したことが好感され上昇。栄養補助食品会社のハーバライフ・ニュートリション(HLF)は物言う投資家カール・アイカーン氏から同氏が保有している株の半分以上を買戻したと報じられ上昇した。また、ヘルスケアサービスのマゼラン・ヘルス(MGLN)は同業のセンティーンによる買収で合意したとの報道が好感され急伸。一方で、航空機メーカーのボーイング(BA)やファストフードチェーンのマクドナルド(MCD)はアナリストの投資判断引き下げを嫌気しそれぞれ下落した。

エバンス・シカゴ連銀総裁は、「FRBはインフレが不快なほどの脅威にならない限り、利上げを急ぐべきはない」と、当面金融緩和策を維持する姿勢を示した。

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■NY為替:英国全土の都市封鎖でポンド反落

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円90銭まで下落後、103円25銭まで反発し、103円14銭で米国株式の大幅下落を嫌気してリスク回避的なドル売りが優勢となったが、株安はやや一服したことや、12月マークイット製造業PMI改定値の上方修正を意識したドル買いが観測されており、ドル・円は103円台前半まで戻した。

ユーロ・ドルは1.2309ドルまで上昇後、1.2242ドルまで反落し、1.2250ドルで引けた。ウイルス感染の拡大を抑制するために、ドイツ政府は都市封鎖を1月末まで延長する計画があるとの一部報道がユーロ売りにつながったようだ。ユーロ・円は126円79銭まで買われた後、一時126円28銭まで反落。ポンド・ドルは1.3657ドルまで買われた後、1.3542ドルまで下落。ジョンソン英首相はイングランド全土の都市封鎖を発表しており、英国経済の停滞を懸念したポンド売りが広がった。ドル・スイスは0.8785フランから0.8820フランまで上昇した。


■NY原油:反落で47.62ドル、米国株安が嫌気される

NY原油先物2月限は反落(NYMEX原油2月限終値:47.62 ↓0.90)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-0.90ドルの1バレル=47.62ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは47.18ドル−49.83ドル。アジア市場の終盤にかけて49.83ドルまで買われたが、米国株式の下落を嫌気した売りが広がり、通常取引終了後の時間外取引で47.18ドルまで下落した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.03ドル -0.28ドル(-0.92%)
モルガン・スタンレー(MS) 68.33ドル -0.20ドル(-0.29%)
ゴールドマン・サックス(GS)265.00ドル +1.29ドル(+0.49%)
インテル(INTC) 49.67ドル -0.15ドル(-0.30%)
アップル(AAPL) 129.41ドル -3.28ドル(-2.47%)
アルファベット(GOOG) 1728.24ドル -23.64ドル(-1.35%)
フェイスブック(FB) 268.94ドル -4.22ドル(-1.54%)
キャタピラー(CAT) 182.15ドル +0.13ドル(+0.07%)
アルコア(AA) 23.25ドル +0.20ドル(+0.87%)
ウォルマート(WMT) 146.53ドル +2.38ドル(+1.65%)《ST》

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