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WSJで学ぶ米大統領・議会関連の基礎英単語10選 トランプ大統領、国防政策法案を拒否

2020年12月28日 16:39

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 トランプ米大統領は23日(現地時間)、議会を通過した国防政策法案に拒否権を行使、コロナウイルス救済法案にも見直しを求めた。

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 今回は、このことを報道したウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事をもとに、大統領と議会関連の基礎英単語を紹介したい。

■防衛政策法案に拒否権を行使 、コロナ救済法案にも見直しを求める

【記事】President Trump vetoed a $740.5 billion defense-policy bill and demanded last-minute changes to coronavirus-relief legislation.

【例訳】トランプ大統領は7,405億ドル(約76兆6,000億円)規模の国防政策法案に拒否権を行使し、コロナウイルス救済法案にも土壇場の変更を要求した。

【単語解説】
 米国大統領は議会で決議したことを拒否する権限を持っており、この拒否権を意味する単語が「veto」である。記事では「拒否する、拒否権を行使する」という意味の動詞として用いられている。

 拒否権の行使の対象となるのは、議会が可決した後、大統領の署名を受けて法律になる前の法案「bill」である。

 上の記事では「bill」という単語を繰り返さないために、「legislation」という語を使っている点にも注意されたい。「legislation」は法律を制定する行為一般を指す語であることから、「法律」や「法案」の意味でも用いられる。

■大統領の拒否を覆すには、両院で3分の2の賛成が必要

【記事】To make the bill law over the president’s objections requires a two-thirds vote in each chamber.

【例訳】大統領の反対を押し切ってこの法案を法律にするには、両院で3分の2以上の賛成を得る必要がある。

【単語解説】
 この記事で「vote」は「得票」の意味で用いられていることにまず注意してもらいたい。「vote」は、「投票する」という意味ばかりでなく、「投票して支持する」、「決める」など多くの意味を持っている。

 記事の最後に出てくる「chamber」という単語も色々な意味で使われる単語だが、ここでは日本の衆議院、参議院のような独立した合議機関を指している。ちなみに「chamber of commerce」ならば「商工会議所」である。

 この記事と関連して、米国議会に関する単語も覚えておこう。上院と下院からなる米国の立法府・連邦議会が「Congress」である。関連語に「congressman」があるが、この単語は下院議員を意味することが多い。

 下院は「House of Representatives」と呼ばれ「the House」と略する。上院は「the Senate」で上院議員は「Senator」だ。

■政府機能が一時停止する可能性

【記事】Doing so would risk a government shutdown and force lawmakers to decide whether to override his veto.

【例訳】(トランプ大統領が拒否権を発動すると)政府機能が一時停止するおそれがあり、議会は大統領の拒否を覆すかどうかの判断を迫られることになる。

【単語解説】
 トランプ大統領が、コロナ関連法案にも拒否権を発動した場合、2020年末で終了するコロナ関連失業手当の予算がなくなり、支給が停止する。このように法案が成立しなかったことで政府機能が一時停止してしまう事態が「government shutdown」だ。

 前述のように大統領の拒否を覆すことを表現するには「override」という動詞が存在する。この語は名詞として「override vote(拒否を覆すための投票)」のようにも用いられるので、一緒に覚えておきたい。

 今回のコロナ救済法案は、トランプ大統領が署名を拒否したまま2021年1月3日の新会期開始を迎えると、両院で法案の再提出と票決を行う必要が生じる。トランプ大統領は、これまで議会との関係は良好ではなかったが、新年も混乱した幕開けになりそうだ。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

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