豪ドル週間見通し:底堅い展開か、ワクチン期待や追加緩和観測の後退続く

2020年12月26日 14:11

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記事提供元:フィスコ


*14:11JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、ワクチン期待や追加緩和観測の後退続く
■弱含み、変異ウイルスの感染懸念で売り先行

今週の豪ドル・円は伸び悩み。英国で新型コロナウイルス変異種の感染拡大による規制強化が実施されたことを受けて、多くの国が入国規制を行ったことが懸念され、リスク回避的な豪ドル売り・円買いが先行した。その後、米議会の追加経済対策法案の可決や英・欧州連合(EU)の通商協定合意などを好感して、豪ドル売りは縮小した。取引レンジ:77円49銭-78円85銭。

■底堅い展開か、ワクチン期待や追加緩和観測の後退続く

来週・再来週の豪ドル・円は底堅い展開か。感染力が増したとされる新型コロナウイルス変異種の発生は新たな懸念となるものの、ワクチンの供給・接種が広がるなかで変異種への有効性検証も期待され、リスク回避的なムードは限定的になるとみられる。11月の失業率低下や小売売上高の大幅増など予想を上回る経済指標の改善を受けて、豪準備銀行(中央銀行)の早期追加緩和観測の後退も続く。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・1月7日:11月貿易収支(10月:+74.56億豪ドル)

予想レンジ:77円00銭-80円00銭《FA》

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