米国株見通し:底堅い値動きか、緩和長期化で買い継続

2020年12月16日 15:40

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記事提供元:フィスコ


*15:40JST 米国株見通し:底堅い値動きか、緩和長期化で買い継続
(15時30分現在)
S&P500先物      3,684.25(-2.75)
ナスダック100先物  12,612.62(+16.62)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物は小幅安、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は40ドル安。NY原油先物(WTI)は上昇し、今晩の米株式市場は高安まちまちとなりそうだ。


15日の取引で主要3指数は堅調。ナスダックは続伸し、反発のダウは300ドル超高の30200ドル付近に値を上げた。新型コロナウイルスのまん延に伴う大都市での制限強化で経済の減速が懸念されるなか、この日発表されたNY連銀製造業景気指数は予想外に弱く、売り材料となった。半面、超党派グループが公表した追加経済対策は2分割され、失業保険の拡充などで合意しやすい内容に。それを受け、与野党協議の進展を見込んだ買いが強まった。


本日は売り圧力は強いものの、上昇基調に振れやすい。今晩発表の小売売上高は制限措置の強化による影響でマイナスが予想されており、消費の落ち込みによる成長の鈍化を警戒した売りが先行しそうだ。製造業とサービス業のPMIも伸びが鈍化する見通しで、売り材料となろう。ただ、モデルナが開発中のワクチンに対する緊急使用への期待が続けば、下げを弱めるだろう。また、連邦公開市場委員会(FOMC)では一段の緩和政策が見込まれ、買いを後押ししそうだ。《TY》

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