DeFiカテゴリー;DeFiアセット【フィスコ・暗号資産コラム】

2020年12月1日 11:51

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記事提供元:フィスコ


*11:51JST DeFiカテゴリー;DeFiアセット【フィスコ・暗号資産コラム】
アセットとは、様々な「トークナイズドアセット(トークン化された資産)」を提供するサービスを分類したカテゴリーである。「トークナイズドアセット」とは、株式や債権、コモディティ、アートなど様々な資産の所有権をブロックチェーン上で表したものである。DeFi全体の合計ロック資産額(TVL)は約125億ドルであるのに対して、DeFiアセットのTVLは約35億ドルと全体の約4分の1を占めている。DeFiアセットの中で最大のものはWBTCであり、単体で21億ドルのTVLを占有している。

アセットのカテゴリーは、(1)資産運用自動化系アセット、(2)ステーブルコイン・バスケット、(3)クロスチェーン・アセット、の3つに分類される。

資産運用自動化系アセットは、さらに「ロボ投資・インデックス」と「イールドファーミング・アグリゲーター」に分けられる。ロボ投資トークンや暗号資産インデックスのような独自トークンを発行・管理できるプラットフォームが、Set ProtocolやPieDAOである。一方で、イールドファーミング投資を自動化するアグリゲーターがYearn Finance、Harvest Finance(、Set Protocol)である。利回りの高さを反映して、HarvestのTVLはYearnを上回る。しかし、Harvestは25億円規模の資金流出があったこともあり、Yearnより信頼性は低い。

ステーブルコイン・バスケットに分類されるのはdForceやmStableなどである。数種類のステーブルコインを裏付けとして、リスク分散された新しいステーブルトークンを提供している。クロスチェーン・アセットに分類されるのは、BTCと価格が連動するERC20のトークンであるWBTCなどであり、WBTCを筆頭として、ERC20ビットコイン市場は急拡大している。その他、EOSやZcashなどその他のブロックチェーンのネイティブトークンのERC20化や、ETHやERC20トークンをEthereum外のブロックチェーン上でトークン化する動きも活発化している。《RS》

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