ほっともっと運営のプレナス、21年2月期予想を上方修正 営業損益は黒字に

2020年12月1日 08:16

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■営業利益、経常利益は赤字予想より黒字へ修正

 弁当販売国内トップの「ほっともっと」や定食店「やよい軒」を運営するプレナス(9945)は11月27日、21年2月期の通期業績予想を上方修正すると発表した。売上高は前回予想より0.5%増の1397億7000万円(前期比6.6%減)、営業利益は5億4000万円の赤字予想から2億4000万円の黒字(同31.0%減)、純損益は30億100万円の赤字から21億円の赤字(前期は29億3400万円の赤字)と予想した。

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 販売費および一般管理費は予想より5億2000万円の削減予想となり、営業損益は赤字予想から黒字へ修正を行った。新型コロナウイルス感染症によって影響を受けた飲食業界は二分する中、プレナスは黒字を保つ見込みとなった。

■ほっともっとが好調、やよい軒は回復

 緊急事態宣言発令によって同社としては難しい経営となったものの、テイクアウトビジネスの「ほっともっと」は追い風を受けた。外出自粛の流れはあったものの、全店の対前年売上高比は10月時点で98.4%と善戦している。5月・9月・10月と徐々に外出が増加してきた時期は対前年を上回る売上を上げており、コロナ禍におけるテイクアウト需要を受けたものと見られる。

 一方で、店舗型飲食である「やよい軒」や「MKレストラン」は一時、前年の半分近くまで売上が落ち込んでいたものの、やよい軒は10月単月で95.5%、MKレストランは97.5%まで回復。感染予防対策を十分に取った上での店舗営業を行い、遅れを取り戻そうと動いた結果がコスト削減に繋がり、通期営業黒字を維持する予想となった。

■純損益は赤字予想のまま

 改善を見せているものの、純損益は赤字予想のままである。今期ほっともっとは新規店舗3店舗に対し、退店35店舗と店舗数を減らしている。また、やよい軒は純店舗数で9店舗減、MKレストランは6店舗減と縮小に動いている。そのため、店舗閉店等の減損損失によって純損益が赤字となっている。

 海外店舗は運営継続しているものの、依然として猛威を振るうコロナウイルスの動向によっては閉店によって、経営危機に陥る可能性も否めない状況だ。しかし、テイクアウト店の強みを生かした同社の業績に関しては、今回の業績予想の修正は堅実な経営努力を表したものであると言えよう。(記事:拓蔵・記事一覧を見る

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