建設技術研究所は20年12月期3Q累計増収・2桁増益、通期上振れ余地

2020年11月11日 08:50

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  建設技術研究所<9621>(東1)は、11月10日の取引時間終了後に20年12月期第3四半期累計の連結業績を発表した。増収・2桁増益だった。新型コロナウイルスの影響は全体としては軽微だった。通期増収増益予想を据え置いたが、第3四半期累計の順調な進捗率を勘案すれば、通期上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。順調な進捗率を好感して上値を試す動きとなりそうだ。

■20年12月期3Q累計増収・2桁増益で進捗率順調、通期上振れ余地

 20年12月期第3四半期累計(1月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.6%増の474億23百万円、営業利益が11.6%増の38億15百万円、経常利益が11.8%増の39億01百万円、純利益が19.0%増の25億73百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響は、海外で新規案件発注遅れや、一部プロジェクトの進行遅延・工期延長があったが、全体として影響は軽微だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が19年12月期比3.8%増の650億円、営業利益が3.1%増の44億円、経常利益が2.3%増の45億円、純利益が3.3%増の29億円としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が73.0%、営業利益が86.7%、経常利益が86.7%、純利益が88.7%と順調だった。この進捗率を勘案すれば通期上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。順調な進捗率を好感し、さらに通期上振れ期待で上値を試す動きとなりそうだ。11月10日の終値は2048円、時価総額は約290億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
TACは上値試す、21年3月期大幅増益予想(2020/10/06)
プラマテルズは調整一巡、21年3月期は後半回復期待(2020/10/06)
川崎近海汽船は下値切り上げ、21年3月期は経済活動再開で後半回復期待(2020/10/05)
【特集】選挙関連株に早めの「秋支度」の迂回投資をお薦め(2020/08/24)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事