三洋貿易は21年9月期増収減益予想

2020年11月9日 08:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  三洋貿易<3176>(東1)は11月6日の取引時間終了後に20年9月期連結業績を発表した。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。21年9月期は増収だが、事業環境の不透明感を考慮して減益予想とした。ただしやや保守的だろう。上振れを期待したい。株価は目先的には減益予想を嫌気する動きとなりそうだが、下値限定的だろう。

■20年9月期は新型コロナで減収減益、21年9月期は増収減益予想

 20年9月期の連結業績は、売上高が19年9月期比8.6%減の760億87百万円、営業利益が18.4%減の47億91百万円、経常利益が13.2%減の52億71百万円、純利益が25.0%減の30億13百万円だった。

 新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。化成品は1.9%減収で14.2%減益だった。自動車向けゴム関連商品などが低調だった。機械資材は17.5%減収で17.1%減益だった。自動車内装用部品が国内自動車生産減少の影響を受けた。海外現地法人は3.8%減収で4.7%減益だった。中国(上海)は経済活動が早期に回復し、米国は高機能樹脂が好調だったが、タイ、ベトナム、メキシコは自動車関連が低調だった。

 21年9月期連結業績予想は、売上高が20年9月期比7.8%増の820億円、営業利益が16.5%減の40億円、経常利益が20.3%減の42億円、純利益が10.4%減の27億円とした。

 機械・環境関連での大型案件や米国での吸水性樹脂の拡販などで増収だが、自動車関連の国内外での原価低減圧力など事業環境の不透明感を考慮して減益予想としている。ただしやや保守的だろう。上振れを期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は上値が重くボックス展開の形だ。目先的には減益予想を嫌気する動きとなりそうだが、下値限定的だろう。11月6日の終値は1049円、時価総額は約304億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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