日経平均は29円安でスタート、NTTやSUMCOなどが下落

2020年11月6日 09:42

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;24076.22;-29.06TOPIX;1650.46;+0.52


[寄り付き概況]

 6日の日経平均は29.06円安の24076.22円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日5日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は542.52ドル高の28390.18ドル、ナスダックは300.15ポイント高の11890.93ポイントで取引を終了した。大統領選で民主党のバイデン候補が獲得選挙人数を拡大したため想定されていたよりも早く結果が判明するとの期待に寄り付きから上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和を据え置きを発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。

 米国株高を受けた今日の東京株式市場だが、寄り付き段階ではやや売りが先行した。外為市場で1ドル=103円50銭前後と昨日15時頃と比べ70-80銭ほど円高・ドル安に振れていることが株価の上値抑制要因となった。また、昨日までの3営業日で日経平均が1100円を超す大幅高となった後ということもあり、売りが出やすかった。

 一方、日本でも米政治に対する不透明感の後退や、FOMCでゼロ金利政策の維持が決定したことなどが好感され、また、20年4-6月期決算発表が佳境となる中、企業業績への期待感が継続し、東京市場の株価支援要因となり、寄り後は日経平均はプラスに転じた。なお、取引開始前に発表された9月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比10.2%減少した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は10.7%減だった。また、同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は10月25-31日に国内株を2週ぶりに売り越した。売越額は2127億円だった。

 セクター別では、不動産、鉱業、陸運業、空運業、卸売業などが値下がり率上位、その他製品、機械、その他金融業、鉄鋼、輸送用機器などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、NTT<9432>、武田薬<4502>、花王<4452>、TDK<6762>、アンリツ<6754>、オリンパス<7733>、SUBARU<7270>、セコム<9735>などが下落。他方、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、エーザイ<4523>、トヨタ<7203>、スズキ<7269>、ダイキン<6367>、シマノ<7309>、テルモ<4543>、楽天<4755>、コマツ<6301>、アサヒ<2502>などが上昇している。《FA》

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