11月5日のNY為替概況

2020年11月6日 05:18

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記事提供元:フィスコ


*05:18JST 11月5日のNY為替概況
 5日のニューヨーク外為市場でドル・円は103円84銭から103円48銭まで下落して引けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利ゼロ金利、量的緩和据え置きを決定し、声明では、「インフレを緩やかに2%以上にすることを目指す」と再表明したほか、「新型コロナウイルスは経済の見通しに著しいリスクになる」と悲観的な見通しを示した。さらに、パウエルFRB議長は最近の新型ウイルスの再流行に特に懸念を表明する一段のハト派姿勢を受けてドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは1.1860ドルまで上昇後、1.1791ドルへ弱含み引けた。

ドイツ連銀のバイトマン総裁は引き続き金融緩和を維持することが重要で、全手段が選択肢となるとしながらも、今回の経済の低迷は春に比べて軽度だとの見解を示し底堅い展開。

ユーロ・円は123円00銭から122円36銭まで下落。

  
ポンド・ドルは1.3068ドルから1.3149ドルまで上昇した。2番底を回避する目的で英国が金融・財政協調支援策を発表したことが好感されポンド買いが強まった。

英中銀は5日に開催した金融政策決定会合で金利を過去最低水準で維持したほか、資産購入プログラムを予想以上の前回7450億ポンドから1500億ドル拡大することを決定。さらに、スナク英財務相は、新型コロナウイルスで一時解雇された労働者の給与の80%を保証する制度を3 月末まで延長することを含めた雇用支援策を実施すると発表。


  ドル・スイスは0.9083フランへ強含んだのち、0.9041フランなで下落。

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のメクラー理事は、マイナス金利と為替介入が依然適切な金融状況を確実にするために最も重要だと主張し、介入警戒感を受けて、フラン買いが一段落した。


  


[経済指標]

・米・先週分新規失業保険申請件数:75.1万件(予想:73.5万件、前回:75.8万件←75.1万件)・米・失業保険継続受給者数:728.5万人(予想:720.0万人、前回:782.3万人←775.6万人)・米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+4.9%(予想:+5.6%、4-6月期:+10.1%)

【金融政策】・米連邦公開市場委員会(FOMC)・政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を0.00-0.25%に据え置き決定《KY》

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