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2020年のハリケーン、史上最速で21個の名称を使い切り「Alpha」が発生
例年よりも速いペースでハリケーンが発生している2020年の大西洋では、世界気象機関(WMO)のハリケーン名称リストの21個の名称を使い切り、史上2回目かつ史上最速でギリシャ文字の名称を持つハリケーン「Alpha」が19日に発生した(WMOのニュース記事、Mashableの記事)。
WMOのハリケーン名称リストはアルファベット26文字のうち、21文字を頭文字に持つ人名のリストで、男性名と女性名が交互に出現するよう構成されている。リストは6セット用意されており、各セットを6年ごとに繰り返し使用するが、甚大な被害をもたらしたハリケーンの名称は次回から外され(引退)、新しい名称が追加される。そのため、適当な人名を将来にわたって6個揃えることが難しいQ/U/X/Y/Zは除外されているとのこと。
21個の名称をすべて使い切った後はギリシャ文字(Alpha・Beta・Gamma……)を割り当てていくが、これまでにギリシャ文字が割り当てられたのは2005年だけだった。2005年にハリケーンAlphaが発生したのは10月22日だったので、今年は1か月以上速い記録となる。2005年は甚大な被害をもたらしたハリケーンが過去最も多く発生した年でもあり、KatrinaやRita、Wilmaを含む5個の名称が引退している。
ギリシャ文字の名称がつけられたハリケーンが甚大な被害をもたらした場合、そのギリシャ文字を引退させるかどうかについては2006年にWMOのハリケーン委員会で議論されているが、ギリシャ文字を使用する頻度は低いとして引退させないことを決めている。ただし、ギリシャ文字のハリケーンが甚大な被害をもたらした場合は引退した名称のリストには含めるが、そのギリシャ文字は将来的にも使い続けるとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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