SOMPO、「安心・安全・健康のテーマパーク」への革新により成長を目指す

2020年9月14日 07:41

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 SOMPOホールディングスは9月4日、100%子会社のSOMPOオークス社を通じて、9月から自動車の事業者間オークション事業に本格参入したと発表した。

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 傘下の自動車保険会社で、事故の時に保険金を支払う代わりに事故車を引き取り売却処分する台数は年間5万台になるという。これらの自動車を最適な方法で売却し、中古車または部品としてリユースされる割合を高めるためには、より多くの購入希望者の目に触れる機会を提供する必要があるとして、事業者間オークション事業への参入を決めた。

 SOMPOホールディングスは、2010年に、日本興亜損害保険と損害保険ジャパンが経営統合して設立されたNKSJホールディングスに始まり、2016年に現在の商号に変更した。

 2020年3月期の修正利益は1,508億円。事業別の構成比は、国内損害保険事業が40.4%、世界30カ国に展開する海外保険事業が33.3%、国内生命保険事業が21.2%、介護・ヘルスケア事業が5.1%を占めるSOMPOの動きを見ていこう。

 なお、損害保険会社として純利益と台風、地震等に対する異常危険準備金の繰入、有価証券の評価の影響を考慮し、次の式により修正利益を算出する。修正利益=純利益+異常危険準備金等繰入額-有価証券の売却損益・評価損等

■前期(2020年3月期)実績と今期見通し

 前期の売上高にあたる損害保険の正味収入保険料は2兆8,254億円(前年比3.9%増)、生命保険の生命保険料は3,560億円(同1.8%増)、修正利益は前年よりも372億円増の1,508億円(同32.9%増)であった。

 修正利益増加の要因としては、国内損害保険が有価証券売却損益・評価損の改善などで185億円、海外保険が欧米地区を統括するSI社とトルコのシゴルタ社の成長により170億円、介護・ヘルスケアが入居率改善、生産性改善、コスト削減などで25億円の増益となった。

 一方、国内生命保険が新契約減少と保険金などの増加で7億円の減益となった。

 今期第1四半期(4-6月)実績は、正味収入保険料8,200億円(前年同期比3.2%増)、生命保険料808億円(同2.5%減)、修正利益712億円(同29.7%増)の中、今期は正味収入保険料2兆8,600億円(前年比1.2%増)、生命保険料3,585億円(同0.7%増)、修正利益1,870億円(同24.0%増)を見込んでいる。

■中期経営計画(2017年3月期~2021年3月期)による推進戦略

 変化の激しい不確実な時代を勝ち抜くため、「安心・安全・健康のテーマパーク」を目指して次の成長戦略を推進する。

●1.既存事業の収益性向上によるグループ総合力の強化

●2.新規領域の拡大

 ・保険事業と親和性の高いヘルスケア・ウエルネス領域、データ分析によるエマージングリスク領域など新事業領域を拡大。

●3.事業別戦略

 ・国内損害保険は、LINEプラットフォームによる顧客接点とサービスの有機的展開、セゾン自動車火災による通販ビジネスによる成長。
 ・海外保険は、農業保険の拡大、ノウハウ共有のリテールプラットフォームで収益拡大。
 ・国内生保は、健康維持増進を統合した新医療保険の推進。
 ・介護事業は、デジタル化による生産性向上、フードビジネスなど周辺事業の収益化。

 不確実な時代に安心・安全・健康を届けるSOMPOの動きを見守りたい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る

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