米国株見通し:自律反発か、米中関係の悪化に懸念も

2020年9月9日 14:27

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記事提供元:フィスコ


*14:27JST 米国株見通し:自律反発か、米中関係の悪化に懸念も
(14時30分現在)
S&P500先物      3,351.62(+16.12)
ナスダック100先物  11,189.25(+128.75)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は90ドル高。NY原油先物(WTI)は下げ渋り、今晩の米株式市場は買いが先行しそうだ。


4日の取引で主要3指数は大幅続落。ナスダックは前日比4%超も下げ、ダウは632ドル安の27500ドルで取引を終えた。ハイテク関連の調整の売りが強まったほか、原油安を受けエネルギー関連が落ち込み指数を押し下げた。また、テスラがS&P500の構成銘柄に採用されず、20%超も下落し市場心理を悪化させた。一方、トランプ大統領が米中経済関係の分離に言及し、両国関係の悪化への警戒感も一段の売りを支援した。


本日は自律反発が期待される。前週末から下落基調が続き、割安感の生じた銘柄に買戻しが入りやすい。連邦準備制度理事会(FRB)の追加的な金融緩和に思惑が広がるなか、株買い安心感が広がる見通し。ただ、引き続き米中関係の先行きが懸念され、指数の上昇を抑える可能性があろう。11月の大統領選に向け、トランプ大統領の対中強硬姿勢はますます先鋭化が見込まれる。直近では中国政府のウイグル族に対する弾圧をクローズアップし、経済関係を制限するとの考えを示している。《TY》

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